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2010年1月21日 (木)

ヒメコバチ科 Eulophus属の2種の蛹(改題)

マテバシイの葉の裏で見つけた、何かの蛹らしき物体です。
_dsc4941_2  主脈の上に仲良く輪になって蛹化しているようです。


_dsc4972_2
最初蛾の蛹かと思ったのですが違うようです。どんな虫かちょっと見当がつきません。体長は2mm位です。

_dsc4979_2
各自の後ろにお団子を積み上げたように見えるのは、多分蛹化前に排泄した幼虫時代の最後の糞でしょう。あまり不潔感がありません。
(2010年1月上旬・神戸市垂水区 学が丘北公園)

これと似たようなのを見たことがあると思って古いポジを探すと、こんな写真が出てきました。
708b
木の葉の裏に総勢75匹、それぞれ一塊の糞とともにきれいに整列していますが、木の種類は良く分かりません。

711b
体長は2.2~2.4mm位、先の写真のとは色も違いますし、季節もこっちは夏ですが、向きを反対にしてみればかなり似ていると思います。
(2004年7月中旬・神戸市北区 又ヶ谷)

なお、ハンマーさんのブログで、これとほとんど同じ状態の写真を見つけました。同種か、ごく近い種ではないかと思います。

* 2011.2.3 追記とタイトル変更 *

上の黒色の6蛹はその後採集して自宅に持ち帰り、3月末にコバチの雌雄が羽化してきました。その成虫の写真を見ていただいた上條博士からヒメコバチ科の Eulophus abdominalis Nees であると教えていただきましたので、タイトルを「蛹?」から表記のように変更しました。詳しい経緯はこちらの記事とコメントをご覧下さい。

* 2011.2.9 追記とタイトル変更 *

その後やはり上條博士から ezo-aphid さんを通じて、2004年撮影の下2枚の蛹も同じ Eulophus 属の別種であるとご教示いただきました。タイトルがさらに変わります。

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膜翅目」カテゴリの記事

コメント

形は気持ち悪いのに綺麗に並んでるのが面白いですね。不思議です。

投稿: サカモト | 2010年1月25日 (月) 14時28分

ありがとうございます。みんなで討ち死にしてそのままミイラになってしまったみたいでしょ。

投稿: おちゃたてむし | 2010年1月25日 (月) 22時04分

3月27日の記事から、背中合わせに立った小さな輪(上段)の6蛹は Eulophus abdominalis Nees ということですね。
2004年の75蛹は、仰向けで大きな輪の中に三々五々転がり(下段)、蛹の形も違いますが、これで同属なんでしょうかねー。輪の大きさの違いは、餌の大きさなのかも。

投稿: ezo-aphid | 2011年2月 3日 (木) 12時27分

ezo-aphid さん、
すみません、名前がわかった時点でこちらの記事も修正しないといけなかったのですが、すっかり忘れていました。これから直します。
その後、上の6蛹とよく似た蛹の抜け殻が20ばかり集まっているのも見ています。やはり寄主の大きさの違いなんでしょうか。

投稿: おちゃたてむし | 2011年2月 3日 (木) 21時30分

先ほど上條先生に伺いましたが、下2枚の「仰向け団体さん」もEulophus属で、別種だそうです。 Eulophus abdominalis Nees 成虫に関連づけて、ハチ類に移した方がいいですね。

投稿: ezo-aphid | 2011年2月 9日 (水) 19時30分

ezo-aphid さん、こんばんは。
よく似ているとは思っていたのですが、同じ属なんですね。
こんど見つけたら是非持ち帰って、どんなハチが出てくるのかこの目で見たいものです。
タイトル変更と追記をしていたのに、カテゴリーを膜翅目に移すのを忘れていました。
ご指摘ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2011年2月 9日 (水) 20時53分

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