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2010年2月18日 (木)

ケオビアリモドキ

しばらくプランクトンが続いたので虫に戻ります。
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自宅近くの川の河川敷で、ムクノキの地上30㎝程の樹皮の下から出てきました。初めて見る虫です。
10匹足らずが集団で越冬していましたが、この季節としては気温が高めだったせいかすぐに四方へ散ってしまって、全員の集合写真は撮れませんでした。
これは少し動きの鈍かった2匹です。
最初は本当にアリに見えました。
以前紹介したアリグモと違ってこっちは昆虫の仲間なので、頭部・胸部・腹部と体が三つに分かれているのは当然ですが、本物のアリではその上に「腹柄節」や「後胸溝」がある分、余計な「くびれ」が見えます。
それがこの甲虫では、胸部に深い「くびれ」を持つことでより本物に似ているのでしょう。
鞘翅におおわれた腹部がきれいな紡錘形をしていることも、擬態の効果が大きいと思います。
体長3㎜ちょっと。図鑑を調べると、「ケオビアリモドキ」とありました。
だいぶ古い写真ですが、この時以来一度も同種を見ていないし、この次いつお目にかかれるかも分からないので、ここで出しておきます。
この河川敷もその後「改修」工事が進んで、ほとんど雑草の生える余地も無くなってしまいました。
(1997年2月下旬・神戸市西区池上 伊川河川敷)

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コメント

はじめまして、ayrtonと申します。
昨日、NHKの番組で神戸在住の倉谷うららさんが熱中されているフジツボについて放送されておりました。
その流れで、神戸、倉谷うららで検索したところこちらのブログにたどり着きました。

興味深い写真ばかりで大変楽しく拝見させていただきました。
そして、ケオビアリモドキの写真撮影場所を見て私の家のすぐ近くだったもので再度驚いた次第です。

ひょっとして、伊川郵便局近くの川沿いで撮られたのでしょうか?
伊川も最近は河川工事が多数入り、自然が無理やり変えられていくようで寂しい限りです。
今に、白鷺や青鷺、オシドリなども来なくなるんじゃないかと心配です。
また、こちらもちょくちょく見に来ます。

投稿: ayrton | 2010年2月18日 (木) 16時55分

ayrtonさん、はじめまして。
月並みな台詞ですが、世間は狭いですね。
撮影場所については、「伊川郵便局」が思い出せないのですが、「宮の前橋」のあたりと言えばわかっていただけると思います。
あの川にオシドリが来るんですか?全く知りませんでした。
倉谷うららさんが神戸在住と言うのも驚きました。
TV番組も、再放送があれば是非見たいと思います。
ブログはまだ始めたばかりですが、これからもどうぞよろしくお願いします。

投稿: おちゃたてむし | 2010年2月18日 (木) 21時27分

こんばんは♪

アリモドキは初夏に葉っぱの上で単体でいるのを見かけました。
「動きが速いし、小さいので写真は無理ね~。」と思っておりました。
葉っぱの上のクモを探していると、いろんなものが見つかります(^_^;)

あの虫はこんな感じで越冬するんですか~。

プランクトンとかミジンコには全然縁のない私ですが、
美しいお写真に癒されたいので、リンクさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

投稿: 夏子 | 2010年2月18日 (木) 21時54分

夏子さん、こんばんは。

ケオビアリモドキはこの時以来一度も見ていないのです。
夏の間はやはり草むらで生活しているのでしょうか。
もう一度見たいのですが。

リンクの件、光栄です。
こちらからもリンクさせていただきました。
なにぶん初めてなので、おっかなびっくりといったところですが。

よろしくお願いします。

投稿: おちゃたてむし | 2010年2月18日 (木) 22時47分

「宮の前橋」ですね、分かります。
川沿いの散歩道はちょっとしたハイキンゴコースみたいで私も歩きます。

オシドリを見たのは、1度だけなんですが伊川谷駅にほぼたどり着きそうな水が滞留する
淀みっぽい所で、最初は何だろうと見ていたんですが、珍しいので写真撮りたかったんですが、
カメラを持ってなくてとても残念でした。

小鷺や青鷺はいつ行っても何羽か見ますし、たまにマガモもいたりするので神戸にもまだ自然が残っている気がしてホッとする瞬間です。

NHKの番組名は 熱中時間〜忙中"趣味"あり〜「フジツボ熱中人/倉谷うららさん です。
また、再放送するんじゃないでしょうか。

投稿: ayrton | 2010年2月19日 (金) 03時32分

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