クダクラゲの一種.
前に砲弾の形をしたのを紹介しました。だいぶ違った姿ですが、これも同じクダクラゲの仲間と思われます。
前の種より小さくて、長さ2mmくらい。やはり体を収縮させ、写真では右上に見える開口から水を勢いよく噴射して前進します。
中心に見えるのは消化器官でしょうか。それ以外の部分は見事に無色透明です。他の採集物と一緒くたになったせいで、いろいろゴミのようなものがくっついて、だいぶ透明感がそこなわれていますが。
シャーレの中に入れて実体顕微鏡で探しているときに、視野の真ん中にいるのに動かなければ見過ごしてしまうほどです。撮影するもにもかなりオーバーめに露出を与えないとバックの黒に溶け込んでしまいます。
坂田明さんだったか、お気に入りのミジンコについて「命が透けて見える」と言っていましたが、ここまでくると、こんなもののどこに生命が宿っているのか不思議に思えてきます。
(2010年2月上旬・神戸市垂水区 西舞子海岸で採集)
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