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2010年3月13日 (土)

ムツテンチャタテ属の一種(タイトル変更)

先月クヌギカメムシの孵化を撮ったアベマキの木にその後の様子を見に行って、ちょうど羽化を始めたばかりのチャタテムシの一種を見つけました。
 
_dsc7927_2   
12時30分。
見つけた時はすでにだいぶ羽化が進んでいました。

_dsc7953_2
12時39分。
出て来はじめると、案外早いものです。

_dsc8000_2
12時55分。体全部が抜けました。

_dsc8065_2
13時18分。
すぐに頭を上に向けて定位し、翅がのび始めます。


_dsc9818_2
13時36分。
右下に見えるのが多分同種の幼虫でしょう。

_dsc8165_2
14時43分。
翅は14時頃にはほぼのびきりましたが、特有の模様はまだ見えません。
しばらくその辺を一回りして時間をつぶしてきたのですが、翅の斑紋が現れるのにはまだだいぶかかりそうです。
この状態で頭端から翅端まで約4.5mm。時間がなくて、この写真で最後です。

_dsc8172_2
同じ木にいた成虫。

おそらく同種でしょう。

_dsc8127_2
上の写真に見えた幼虫のアップ。
体の表面にゴミのような粒々をたくさんくっつけています。
体長3mmほどです。

(2010年3月8日・明石公園)

* 12月28日追記と訂正 *

psocodea さんより、これはチャタテ科ムツテンチャタテ属 Trichadenotecnum の一種で、おそらく Trichadenotecnum incognitum のようだと教えていただきました。タイトルを「チャタテムシの一種」から表記のように変更します。



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コメント

これは,チャタテ科ムツテンチャタテ属 Trichadenotecnum の一種です.写真だけでは確信は持てませんが,Trichadenotecnum incognitum のように思います.ヨーロッパ,極東ロシア,日本では北海道から九州まで分布します.

投稿: psocodea | 2010年12月28日 (火) 09時45分

「ムツテンチャタテ属の一種(Trichadenotecnum ?incognitum)」の標題でいいかも。日本産種目録を見ると、チャタテ科のこの属には24種もいて、そのうち、18種は吉澤さんの命名です!!

投稿: ezo-aphid | 2010年12月28日 (火) 13時00分

psocodea さん、ありがとうございます。
名前の由来は翅の紋でしょうか。この種もイダテンチャタテと同じく樹幹に住んでいるようですね。

ezo-aphid さん、お世話になります。
タイトルを変更しておきます。

投稿: おちゃたてむし | 2010年12月28日 (火) 21時13分

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