巻貝の幼生
泳いでいる巻貝(腹足類)の幼生です。
海のプランクトンの中にはいろいろな分類群の動物の浮遊期幼生がふくまれます。
成体とは似ても似つかぬ姿のものが多い中で、巻貝や二枚貝などの貝類の幼生は(すべてかどうか知りませんが)小さいながらも殻を持っていて、一目でそれとわかります。
様々な形や大きさのものがあってどれも美しく、見ていて楽しいもののひとつです。
写真はすべて同じ個体で、殻の直径0.3mmほどです。図鑑によればこれはベリジャー(Veliger larva)と呼ばれる段階のようです。
やはり図鑑によれば団扇のようにひろげているのは「面盤」で、その周りに生えている繊毛をさかんに動かしてかなり速く泳ぎます。
同じその繊毛の動きによって餌を集めているようで、顕微鏡で観察していると周囲の細かい粒子を掃除機のように吸い込んでいるのがよく見えます。
中央の二つの黒点は眼でしょうか。図鑑には説明がありません。
(2009年3月27日・神戸市垂水区 西舞子海岸にて採集)
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コメント
こんばんは、
最後の写真が「スズメが飛んでいるところ」に見えるのは、最近野鳥ばかり撮っているからなぁ?
投稿: そら | 2010年3月28日 (日) 23時16分
そらさん、おはようございます。
スズメですか?
思ってもみませんでした。
投稿: おちゃたてむし | 2010年3月29日 (月) 06時53分