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2010年3月31日 (水)

ワレカラの一種

プランクトンとは言えませんが、岸壁でネットを曳くと海藻の切れ端などにくっついてしばしば入ってくる生き物です。
ちょっとカマキリかナナフシに似ています。
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図鑑によれば、節足動物門甲殻綱端脚目われから亜目に属します。
ヨコエビに近い仲間ですが、腹部が極端に退化して長く伸びた胸部の 大切が体のほとんどを占めています。
脚の数も少なくて、それが全体に昆虫に似た印象を与えているようです。
体長6mmくらいで、後部の脚で海藻の切れ端にしっかりとしがみついています。

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同じ個体を裏側から。
卵を持っているのでメスでしょう。
体の中ほどから出ている二対のウチワのようなものは鰓です。

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頭部のアップです。
カマキリの前脚のようなのが二組ついています。顎脚というそうです。

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同じ日の採集物です。
体長は同じくらいですが色も形も違います。成長段階または雌雄の違いか、種類が違うのか不明です。

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頭部のアップです。
シャーレに入れて撮影しましたが、活発に動き回る上に昆虫のように角度を選ぶことができないので、思うように撮れません。


妙な名前の由来が以前から気になっていたのですが、広辞苑を引くとワレカラは「割れ殻」の意で、乾くに従いその体が割れるからという、とありました。
古今集の歌にも登場する由緒正しい名のようです。

(2009年3月27日・神戸市垂水区 西舞子海岸にて採集)

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