シロカネイソウロウグモ
このところお天気のめぐり合わせが悪く、なかなか春らしい虫が見つかりません。しかたなく冬の延長で、木の葉の裏ばかり探してきました。
アラカシの葉の裏にいました。
シロカネイソウロウグモの幼体だと思います。体長2mmほどです。
背中から。
腹部が見事な銀色に輝いて、かなり露出アンダーで撮っても白くとんでしまいます。
こっちはツバキの葉裏です。
これも同種だと思いますが銀色の部分が少なく、色合いも少し違うようです。
大きさはほぼ同じです。
これもツバキの葉の裏ですが、色・形ともにだいぶ異なります。
お尻がより突き出た分、少し大きめです。(撮影倍率はすべて同じです。)
イソウロウグモの一種には違いないと思うのですが、上のとは別の種かも知れません。
この公園にはこの銀色のクモが多いようで、寒い季節に木の葉の裏を探せばたくさん見つかります。
なにしろこの姿なので、ポケットライトで照らせばきらりと反射してすぐにその所在がわかります。何のための装いなのでしょうか。
イソウロウグモの「イソウロウ」は居候で、これは自分では捕虫用の網を張らず、ジョロウグモなどの網の片隅に居候して、隙を見て大家の食べ残しを頂戴しながら暮らすという習性に由来する名前ということです。
私は冬場以外でこのクモを見たことがないのでその習性を目撃する機会もありませんでした。多分いくらでもいたのでしょうが、関心がないので気がつかなかっただけでしょう。この春以降は注意してみようと思います。
(2010年3月2日・神戸市垂水区 学が丘北公園)
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