アオモンツノカメムシの孵化
ヤツデの葉裏でアオモンツノカメムシの卵が孵化をはじめていました。
例年今頃ヤツデで見られるのは、越冬した個体が早春に産みつけた卵だと思います。長径0.8mmくらいの先がやや尖った形をしています。
たくさんの卵の中で一つだけ孵化を始めていますが、他の卵もすでに赤い複眼が透けて見えます。
別の卵塊ではすでにほとんど孵化を終えていました。
このカメムシは春にはこのようにヤツデの葉で卵や幼虫が見つかるのですが、9月頃になるとカクレミノの葉裏でメスが産卵しているのがよく見られます。カクレミノの卵はやがて孵化して成長し、成虫になった状態で樹皮の裏などにもぐりこんで冬を越します。その越冬個体が春になると今度はまたヤツデに産卵しているようです。
どちらもウコギ科に属する近縁の植物なので不思議はないのですが、春にはヤツデ、秋にはカクレミノというパターンが一般的なものなのかそれとも地域によって異なるのか、一度ネットで調べてみたいと思いながらそのままになっています。
(2010年4月4日・神戸市須磨区 奥須磨公園)
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コメント
こんにちは、
そ~か、こう言うのがあったんですよね!
自分で撮ったときは、ついでだったので全然気が付きませんでした。
今日も確認したら、まだ孵化してないのがありましたが、この暖かさじゃ来週まで持たないでしょうね(^^;。
ここには、カクレミノ(例によって名前だけでは思い浮かばない)なんてあるのかな?
投稿: そら | 2010年4月11日 (日) 16時48分
そらさん、こんばんは。
近所の明石公園では晩秋にカクレミノの黒く熟した実にこのカメムシの成虫や幼虫がたくさん集まっているのが見られます。
ヤツデと同じで葉がしっかりしていて、特に若木の葉は大きさもあるので冬場の葉裏の虫探しでも結構世話になっています。
投稿: おちゃたてむし | 2010年4月11日 (日) 23時50分