ツツジの葉の上に乗っかっていたメスのラクダムシです。
クサカゲロウやヘビトンボと同じ脈翅目に属する昆虫ですが、腹部の縞模様といい、長い産卵管といい、まるでヒメバチに擬態しているかのようです。
体長13mm、産卵管が5mm半ほどです。それにしてもこの長い産卵管でどこにどうやって卵を産みつけるのか興味があります。
顔を見てもどこがラクダなのかよくわかりません。
最後に古い写真ですが、この公園でただ一匹見た幼虫です。
冬にムクノキの樹皮下で見つけました。
小昆虫などを捕食するということですが、他の場所で一度、木の幹に生みつけられた蛾の卵を食べているのを見たことがあります。
(成虫:2010年5月12日/幼虫:2002年12月30日・明石公園)
コメント
おはようございます。
ラクダムシは、今まで2度しかお目に掛かったことが無く、撮影できたのは1回だけです。
何とも言えない体のつくり(配分?)と、顔の感じがとても気に入っています(^^)。
前の写真を調べてみたら、丁度今頃出てくるんですね。
何とか、もう一度会ってキレイに撮り直したいです!
投稿: そら | 2010年5月23日 (日) 10時01分
そらさん、こんばんは。
冬の間の越冬昆虫探しで幼虫はよく見るのですが、成虫にお目にかかることは私もめったにありません。
おっしゃるとおり、何種かの虫から部品を集めてきてでたらめに組み立てたような、キマイラみたいな姿ですね。
投稿: おちゃたてむし | 2010年5月23日 (日) 21時52分
ラクダムシ:首が長いので英語圏では(Long necked)snakeflies と呼ばれますが、ドイツ語の Kamel hals fliegen(=camel-neck-flies)を語源としたようです。顔じゃなくて、「長い頸が(ほんとは前胸ですが)ラクダのよう」ということなのでしょう。この和名を採用した理由が、明治の昆虫学者 松村松年教授がドイツに留学してたせいなのか、あるいはヘビトンボの和名が先行していたためなのか・・・・・。
投稿: ezo-aphid | 2011年1月 9日 (日) 22時19分
ezo-aphid さん、
興味深いお話をありがとうございます。
昆虫以外の生き物にもちょっと首をかしげるような和名がときどきありますが、学名以外に英語その他博物学先進国での呼び名に根拠があることも多いんでしょうね。
浅学の私には無理ですが、探せばいろいろ出てきそうな気がします。
投稿: おちゃたてむし | 2011年1月10日 (月) 20時20分
初めまして
今日 このラクダムシを撮りました
てっきりヘビトンボだと思っていたのですが 何だか違う・・・
それで検索していたら 巡り巡ってラクダムシというところにたどり着きました
更にラクダムシを検索
その中にあった美しい画像がこちらでした
お蔭さまで特徴をしっかり捉えることが出来ました
ありがとうございます
投稿: yuuko | 2011年6月17日 (金) 15時44分
yuukoさん、はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
北海道でもやはり今頃出てくるんですね。私の近所では滅多に見ない虫で、つい先日約1年ぶりに同じ公園で見かけたのですが、撮る前に逃げられました。
「山のおもむきⅡ」も早速拝見しましたが、自然光を生かした昆虫や植物の美しい画像にしばし見とれてしまいました。ときどき覗かせていただきます。これからもよろしくお願いします。
投稿: おちゃたてむし | 2011年6月17日 (金) 19時41分
あれ? 下の写真昨日も見ていたのですが文面は読んでいませんでした
てっきりラクダムシの幼虫と書いてあるとばかり・・・
昨日ラクダムシを調べていたら この虫が幼虫としてでていたものですから
樹皮の下に住む、と書いてありました
投稿: yuuko | 2011年6月18日 (土) 05時41分
yuukoさん、
すみません、ちょっと説明不足でしたか?「ラクダムシの幼虫」として出したつもりだったのですが。
成虫はあまり見ませんが、この幼虫は冬場の虫探しで(場所によっては)しばしば見つかります。
投稿: おちゃたてむし | 2011年6月18日 (土) 06時27分
ごめんなさい
幼虫って書いてありましたね(;;;´Д`)
ほんとに おっちょこちょいです、とほほ
私も幼虫が見られるかもしれないですね
投稿: yuuko | 2011年6月19日 (日) 06時50分