イヌビワシギゾウムシ
イヌビワの枝先についた小さな実に、イヌビワシギゾウムシが産卵を始めていました。毎年今頃の季節に見られる光景です。
体長4.5mmほどの小型のゾウムシです。イヌビワの実に口吻で穴をあけて産卵し、幼虫はその中で成長します。
複眼まで埋まりそうです。
こんなときのために口吻の両側には溝があって、長い触角の第一節はそこに収まるようになっています。
口吻を引き抜いたあと反転して産卵管を差し込みますが、それで穴が充分かどうか確かめているようで、穴あけと産卵姿勢を交互に何度も繰り返します。
最後にかなり長い間この姿勢を続けた後、立ち去りました。これで産卵を終えたということでしょう。
(2010年5月4日・明石公園)
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コメント
こんにちは、
写真を見ていて、ふと思ったこと。
おちゃたてむしさんは「今日は、そろそろアレが見られる頃だから探してみるか?」って感じで、出掛けてるのではないでしょうか?
私はと言うと「今日は、何が撮れるかな~?」と、当てもなく出掛けていくのでありました(^^)。
そうです、ある部分を集中的に探すのではなく、ブラブラ歩き回って偶然見つけた虫さんを撮ってます。
きっと、この違い(生態を熟知しているかいないか)が、撮れる写真の違いになっているんだろうと(^^;。
こう言う状況には、本当にお目に掛かりませんなあ!
投稿: そら | 2010年5月11日 (火) 12時37分
そらさん、こんばんは。
年がら年中ごく狭い範囲で動いているものですから、毎年飽きもせずに同じ季節に同じものを繰り返し撮っています。
ブログを始めてまだ4ヶ月足らずなのでそれで済んでいるんですが、季節が一巡りして2年目に入れば途端に種が尽きそうで、その時はどうしようかと今から思案しています。
投稿: おちゃたてむし | 2010年5月11日 (火) 22時52分