アリヅカコオロギ
トビイロシワアリの巣の中にいたアリヅカコオロギです。
地面に転がっていたコンクリート片を裏返すと、その下がトビイロシワアリの巣になっていたようで、幼虫をくわえて右往左往する働きアリの間を、それ以上のスピードでこの虫が走り回っていました。体長2mm足らずです。
コオロギと言うだけあって立派な後脚を持っていますが、その脚で跳ねるということをせずに、ただひたすら走ります。立ち止まることがほとんどないのでなかなかうまく撮れません。
一生をアリの巣の中で暮らし、アリの食物のおこぼれをもらって生きているそうですが、化学的に大家のアリに擬態することによってその攻撃を免れているということです。
実は昨年も同じ場所でこの虫を撮影していて、その時は大きさや形の違う数匹を見ています。
2匹のうち大きい方にはお尻の先に産卵管のようなものが見えます。
今年撮った一匹にはこれがないので、オスとメスの違いだろうと思っています。
(1枚目から3枚目:2010年4月29日/4枚目:2009年5月1日・ともに明石公園)
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コメント
自分と同じようなことをしておられる方がほかにいらっしゃって、なんだか笑えてしまいます。
(写真の完成度は全然違いますが(^_^;))
傍から見たら、ちょっと不思議な人に思われそうでしょうけれど、
アリの巣見るのって、すごく楽しいですよね(^o^)
前の家のアリヅカコオロギはいつもじっとしているばかりでした・・・。
投稿: 夏子 | 2010年5月 3日 (月) 20時11分
夏子さん、こんばんは。
ご自宅でアリの巣が見られたとはうらやましいですね。
集合住宅ずまいの私には望めません。
公園で石ころをひっくり返してじっと覗き込んでいたりしたら、不思議な人くらいで済めば良いほうかも知れません。
投稿: おちゃたてむし | 2010年5月 4日 (火) 00時03分