巣穴のクマバチ
エノキの立ち枯れに開いたクマバチの巣穴を覗き込んでいると、ちょうど大きな羽音とともに一匹飛び込んでいきました。
中から見えないようにカメラを構えて再び出てくるのを待っていたのですが、いつまでたっても姿を現す気配がありません。しびれを切らして覗いてみれば薄暗い巣穴の奥でオスバチがこっちを見ていました。
舌を出してあかんべえをしているようです。
横を向いたところ。肩のあたりに一杯ダニがついています。
すでに日の傾く時刻だったので、この日の仕事は終わったということかも知れません。
実はこの巣穴は去年の夏に見つけていたもので、ついでにその時の写真も載せておきます。
入り口からメスバチが顔を出して、なにやら液体を吐き戻しています。舌をこんなふうに左右にひろげているのははじめて見ました。これも夕方の撮影です。
去年のこのメスと今年のオスはどういう関係にあるんでしょうか。
(1・2枚目:2010年5月4日/3枚目:2009年8月21日・ともに明石公園)
| 固定リンク
「膜翅目」カテゴリの記事
- モチノキタネオナガコバチ(2019.07.27)
- ナガコバチ科の一種(?Metapelma sp.)(2019.07.23)
- ウスマルヒメバチ亜科の一種(Lissonota sp.)(2019.07.18)
- フサトビコバチの一種(?Cheiloneurus sp.)(2019.07.12)
- アミメアリ(2019.07.04)
コメント
こんにちは。
佐々木正己著『ニホンミツバチ』という本に、ニホンミツバチは蜜を濃縮するために口吻を半ば開いて蜜を出し入れすると書かれてます。クマバチの場合も同じかもしれませんね。
投稿: Hepota | 2010年5月18日 (火) 16時01分
Hepotaさん、こんばんは。
そういうことがあるとは知りませんでした。幼虫用の花粉団子を作るためなんでしょうね。
ひまつぶしにやっているのではないわけです。
ご教示ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2010年5月18日 (火) 20時37分