ダルマカメムシの幼虫
公園の一角に植わっている数本のアラカシの幹で、毎年6月になるとダルマカメムシが多数見られます。今年もそろそろ出てくるかと思って見に行くと、成虫は1匹も見当たらず、代わりに幼虫がたくさんいました。今年はやはり季節の進みが遅いのかもしれません。
成虫からはちょっと想像のつかない姿です。カメムシの幼虫は姿の面白いものが多いのですが、中でもユニークなものの一つでしょう。体長2.7mmほどで、多分終齢だと思います。
上と同じ個体です。口吻で幹の表面を探りながら歩き回るのは成虫と同様です。
別の個体を横から。扁平な体から目玉だけとび出していてヒラメを思わせます。
このダルマカメムシはカイガラムシ類を捕食するということですが、同じ数本のアラカシには例年赤いカイガラムシ(カシノアカカイガラムシ?)が発生します。カメムシのまわりに見える赤いのがそうで、ダルマカメムシが集まるのもそのせいかも知れません。ただしまだ捕食の現場は見たことがありません。
(2010年6月2日・明石公園)
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