オナガバチの一種の産卵
ここしばらく、仕事場近くの緑地で見つけた昆虫の記事が続いています。市街地の真中のごく殺風景な場所で、これまで関心を持って見たことがなかったのですが、探してみれば意外に見つかるものです。
これは緑地内のエノキの立ち枯れで産卵していたオナガバチの一種です。少し前にメスの誕生の様子を紹介したのと同じ種(Megarhyssa属の未記載種)だと思います。
明石公園では毎年多くの個体を見るのですが、こんなところにもいたとは驚きました。しかしこの枯れ木には無数の虫坑が開いていて、少なくとも1,2年前からこのハチが繁殖していたようです。この日はオスバチも2匹、近くを飛び回っていました。9月になれば、宿主と考えられるヒラアシキバチが出てくるのが見られるかも知れないと、今から楽しみにしています。
(2010年6月19日・神戸市中央区)
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コメント
こんにちわ。
「まさかそんな所に!?」ということで考えれば、都会の真ん中のまさにそのような場所が穴場スポットと言えるのかもしれませんね。都会では人も虫に関心がありませんし、公園の管理ほどこまめに人の手は加わりませんから、虫にとっては居心地も良いんじゃないかと思います。
私も仕事の行き帰りや合間などには、近場で虫探しをしますが、雑木林などとはまた違った顔ぶれが居たり、思った以上に他種多様な虫がいることに気付いたりして、大変面白いと思ってます。スズメガなどの大型の蛾なども、意外と緑地よりはビル街や住宅街なんかで見かけますし。
しかし、オナガバチの一種は体色が黄色だし比較的大きいので、人目につき安そうですね・・・・。私もこちらで、同じ種を見つけてみたいです。
投稿: フッカーS | 2010年6月28日 (月) 14時38分
フッカーSさん、こんばんは。
考えてみれば、確かにおっしゃる通りですね。私にも結構心当たりがあります。
つい先日も家族が近所のビルの階段の踊り場で、壁に大きなシンジュサンが張り付いていたと言っていましたし、去年の春、初めてイボタガを見たのも近所のバス道の街路樹でした。
でも街中の人通りの多いところで、例えばビルの壁の一点にしつこくカメラを向けていたりすると、怪しまれること必至ですね。
デジカメの良いところは、そんな時にモニタで証拠を見せられることかも知れません。変人扱いは免れませんが。
投稿: おちゃたてむし | 2010年6月28日 (月) 20時53分