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2010年6月 5日 (土)

クロマルカイガラトビコバチ

ハナミズキの葉裏にいたハチです。小さなものなので名前がわかるとは期待していなかったのですが、北隆館の図鑑によく似たのが載っていました。クロマルカイガラトビコバチで間違いないと思います。

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体長(翅端まで)1.9mmほどです。このくらいのサイズのハチはこんな金属光沢の美しいものが多いですね。図鑑にはクロマルカイガラムシに寄生するとあります。そのカイガラムシをネットで検索しましたが、防疫関連のサイトの害虫リストに「パイナップルクロマルカイガラムシ」や「モミクロマルカイガラムシ」という名前が登場するだけで、どんなものかよくわかりませんでした。

(2010年5月28日・神戸市北区 学が丘北公園)

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膜翅目」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。
ふ、ふつくしいコバチですねぇ!私の住む近所にもハナミズキのある公園がありますので、近々探してみようかなぁー。
ちなみに、クロマルカイガラムシですが、学名の方でぐーぐるの画像検索をかけると、パイナップルとカシの画像が出てきます。しかし、少なくとも都内の記録にはパイナップルの名前はありませんでした。それに対して、カシの方は都内でも記録がありましたので、そちら兵庫でも見つかる可能性があると思います。モミクロマルカイガラムシという名前もありましたが、こちらは先の2種とは別の種類のようですね。
ただ・・・・体長2ミリの蜂では、私のカメラじゃあマトモに撮れなさそう・・・・。

投稿: フッカーS | 2010年6月 5日 (土) 08時23分

フッカーSさん、こんばんは。
調べていただいてありがとうございます。学名で検索するという手があるのですね。
さっそく私もその画像を見てみました。写真を撮った場所ではアラカシが多いので、カシの方は見つかるかもしれません。これから注意してみます。
ハナミズキについては、このハチに特別な関係はないような気がします。3年前の1月はじめに、落葉の間でもこのハチを見つけています。

投稿: おちゃたてむし | 2010年6月 5日 (土) 21時50分

カイガラムシ図鑑(河合省三さん)でクロマルカイガラムシについて調べてみました。
Anabrolepis lindingaspidis Tachikawa,1963というのは、Lindingaspis setiger (Maskell) クロホシマルカイガラムシから得られたのでしょう。このカイガラムシには、「クロマルカイガラムシ」の異名がありますので、大図鑑の説明はこれを用いたようです。今は、クロマルカイガラムシ属には Melanaspis属の3種があてられているため、ネット検索では混乱したようです。
 このハチは所属名がEptetracnemus属に移りましたが、その名前を元に[Chalcidoidea database]で、寄主カイガラムシを探してみると広範な種類が現れ、その寄生樹種もさらに広がってしまいました。発生環境を樹種で特定するのは難しそうですね。

投稿: ezo-aphid | 2010年12月 2日 (木) 17時25分

ezo-aphid さん、お手数かけます。
なかなか複雑な話ですね。
和名から想像したように寄主が限定されているものならその寄主を探して、例えば産卵行動などを観察する機会が得られるかも知れませんが、それが広範囲に及ぶとなるとハチの大きさから考えてもかなり難しくなりますね。(私はすぐに写真に撮ることを考えてしまいます。)
新種記載の段階では一種類の寄主しか知られていなかったのでしょうが、和名(この場合は学名も)をつけるのも難しいと思いました。
有難うございました。

投稿: おちゃたてむし | 2010年12月 3日 (金) 21時30分

こんな後にレスして申し訳ありません。

 触角の様子は違いますが、それ以外は良く似たハチを撮影しました。
触角に黄色い帯があるのがメスと聞いています・・・ひょっとすると、私はオスを撮影したのかなと・・気になってのコメントです。

 クヌギトビコバチの件、ありがとうございました。

投稿: syuichi | 2012年1月25日 (水) 18時19分

syuichiさん、こんばんは。
写真拝見しました。
確かにかなり太くて立派な触角で、オスの可能性が高いと思いますが、翅の斑紋のパターンが放射状で、クロマルとは少し違うようです。北隆館の大図鑑に図示されている中ではニジモントビコバチというのがこれと似た斑紋を持っているように見えますが、他にも類似種がいるかも知れませんね。あまり参考にならなくてすみません。

投稿: おちゃたてむし | 2012年1月25日 (水) 20時41分

こんばんわ。私もsyuichさんのサイトも眺めていましたが、おちゃたてさんと全く同意見です。
1)ニジモントビコバチ属の一種 Cerapteroceroides sp. 雄:日本にはこの属は4種が知られ、similis (Ishii)とjaponicus Ashmeadが画像と同じような斑紋をしています。雄の記載は見つかりませんでしたので、どちらとも言えません。
2)クヌギトビコバチ:所属をマメトビコバチ科Tanaostigmatidae という小さな科に移したせいなのか、和名がタマバチトビコバチに変わったようです(大図鑑の新訂版では違う和名だったかもしれません)。

投稿: ezo-aphid | 2012年1月25日 (水) 21時37分

こんばんは。
おちゃたてむし様、ezo-aphid様。
貴重な知識を御聞かせいただき、ありがとうございます。
ezo-aphid様には某掲示板でハネオレバエの仲間というヒントを教えていただきました。
 データベースTOBIKOBACHIで検索しましたが4種のみ、画像が全体像ではなく各部分表示でしたので標本に慣れていない私には良く判りませんでした。
 クヌギトビコバチの呼称が変わってるかもしれないのですか!
植物も聞きなれない植物が科の代表種になったり・・大移動があったり・・・興味深いですが戸惑います。

投稿: syuichi | 2012年1月26日 (木) 02時50分

ezo-aphidさん、おはようございます。
私の方は図鑑の絵と見比べただけの素人の意見で確信はなかったのですが、賛同していただいて安心しました。Cerapteroceroides属は国内産4種のうち3種まで大図鑑に図示されているんですね。他のハチ類もこれくらいの割合で掲載されれば素晴らしいんですが。
クヌギトビコバチの科の所属が変わって和名も変更されたとのこと、以前の記事にも手を入れておきます。ありがとうございました。

syuichさん、おはようございます。
これからも色々情報交換が出来ればいいですね。楽しみにしておりますのでこれからもよろしくお願いします。

投稿: おちゃたてむし | 2012年1月26日 (木) 07時49分

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