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2010年6月 4日 (金)

ナガコバチ科の2種(Anastatus sp.とシロオビタマゴバチ?)(改題)

エノキの葉の上にいたハチです。シロオビタマゴバチか、その近縁種だと思います。

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蛾の卵に産卵する寄生バチの一種ですが、きれいなハチです。体長3.8mmくらいです。

これとよく似たハチが産卵しているのを何度か見たことがありますが、そのうち一番よく撮れているのをこの機会に載せておきます。5年前のものです。

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サクラの葉裏に産みつけられた蛾の卵に産卵しています。よく見ると、ほとんどの卵の頂部近くに一つか二つ、産卵管を刺した跡があります。

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卵の中に刺し込まれた産卵管が透けて見えます。しかし寄主の卵はハチに比べて小さすぎるようです。蛾の幼虫がある程度大きくなるのを待ってから成長を始めるということでしょう。

(1枚目:2010年5月27日・明石公園 / 2~3枚目:2005年6月10日・姫路市増位山)

* 2011.2.10 追記とタイトル変更 *

これらのハチについて上条さんよりご教示をいただきました。
まず上の種(2010年)はシロオビタマゴバチではなく、同じナガコバチ科の Anastatus 属の一種で、この属はシロオビタマゴバチの属する Mesocomys 属に近縁だということ、またこちらの記事に載せたものもAnastatus 属ですが、上のものとは別種だそうです。
下の2枚(2005年)の個体はシロオビタマゴバチのようではあるがこの画像からは断定は出来ないとのことです。







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コメント

ezo-aphidさんに、教えてもらい私の所の画像(URLの5種目のハチ)とここの下2,3枚目が同種の可能性が高いと言うことになりましたので、リンクを張りました。
でも、この写真すごいですね。卵の中の産卵管まで写るとは。それに、この倍率なら、ワーキングディスタンス3cmないと思うのですが、虫の体の軸とレンズがきれいに平行になっていて、しかも卵の乗っている葉がレンズに当たらない(工夫がされている?)ところなどどうしたのでしょう?

話は変わりますが、この卵こちらでも見たことがあります。その時は1コだけでした。何でしょうね。植物はカラムシあたりですか?

投稿: tukik | 2011年2月13日 (日) 20時23分

tukik さん、こんばんは。
私もよく似ていると思っていました。
この写真は左手の指で葉をつまんで、同じ手でレンズ先端を支えるようにして撮ったと思います。
もちろんそんな乱暴なことをすると逃げてしまったり、それまでの行動を中止したりする虫も多いですが、産卵などに集中している時は平気な場合も多いようです。どちらにしてもこんな状況では何か被写体を固定する方法をとらないと高倍率の撮影は無理ですね。
機材は1月28日の記事で紹介したのとほぼ同じで、ボディーだけフィルムカメラです。
卵の種は私にはわかりません。このような模様を持つ卵を産む種は蛾や蝶にはかなり多いと思います。
植物については残念ながら記録がありません。山道の頭上から垂れ下がっていたと記憶しているので、カラムシではないです。

投稿: おちゃたてむし | 2011年2月13日 (日) 20時57分

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