ハマキガの一種(「ミダレカクモンハマキ」を訂正)
生垣のツバキにいたミダレカクモンハマキハマキガの一種です。
幼虫はいわゆる葉巻き虫で、すぐ隣の葉に抜け殻が残っています。
翅の色や模様に変異が多い蛾で、ネットで調べても完全にこの写真と一致するものは見つかりませんでしたが、種名はこれであっていると思います。
蛹の抜け殻です。多種の樹木につくようで、この日は公園内のいろんな場所で成虫や抜け殻を見ました。
* 6月12日追記
多摩蛾廊のHepotaさんから、この蛾はミダレカクモンハマキではないとのご指摘をいただきました。斑紋にいろんなパターンのある蛾のようなので、こんなのもあるんだろうという程度の根拠で種名を決めていたのが甘かったようです。今のところまだ確実な種名がわからないので、とりあえずハマキガの一種としてタイトルと記事を訂正しました。詳しくはHepotaさんからのコメントを参照して下さい。
(2010年6月2日・明石公園)
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コメント
おはようございます。これはミダレカクモンハマキではないですね。斑紋とか色合いとかも違いますが、折り返し(前翅前縁褶、costal fold)の形が違うのが決定的です。私には何かはわかりませんが、下のリンクにある、クロカクモンハマキ、ムラサキカクモンハマキ、モミアトキハマキあたりが近そうな気がします。
http://www.jpmoth.org/~dmoth/51_Tortricidae/5001%20Tortricinae/framepage_tortricinae1.htm
投稿: Hepota | 2010年6月12日 (土) 08時23分
続きです。色合いからなんとなくクロのような気がします。分布については、寒冷地の蛾となってますが、赤坂御用地から見つかっているようなので可能性はあると思います。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004709002
『新・蛾像掲示板』に問い合わせてみてはいかがでしょう?
http://www.jpmoth.org/f2bbs/
現在、私みたいなシロウトが回答している状況なので、お気軽に投稿してください。管理人の一人『がいすと』さんという方が、カクモンハマキ族が専門であられるので、見ていただければ何かわかると思いますが、お忙しいようで見てもらえる可能性は低いです。わからないものはレスが付かないで放置されますが、気にしないでください。
投稿: Hepota | 2010年6月12日 (土) 16時31分
Hepotaさん、こんばんは。
やはり、というと無責任ですが、違っていましたか。ぴったり合う画像が見つからなくて、普通種で変異が多いというミダレカクモンハマキの中に押し込めそうな気がしていたのですが。教えていただいたサイトもさっそく覗いてみましたが、似たようなのが多くていささか意気阻喪するものがあります。私のような素人が絵柄だけで判断するのはやはり無理でしょうね。近いうちに「新・蛾像掲示板」にもお世話になりたいと思います。ご教示ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2010年6月12日 (土) 22時39分
こんにちは。
調べ直しました。
クロカクモンハマキと他2種は、折り返し(標準図鑑では「前縁ひだ」)がもっと長いようなので、違っていたようです。ごめんなさい。
ツイッターでつぶやいてみたところAclerisさんから、シリグロハマキの可能性について指摘がありました。色とか斑紋とか、ちょっと遠いかなぁという気もするのですが、他に無さそうではあります。やはりこのあたり、写真での同定は難しいのかもしれませんね。
投稿: Hepota | 2015年3月14日 (土) 10時31分
Hepotaさん、こんばんは。
古い記事を憶えていていただき恐縮です。
シリグロハマキ、及び以前に挙げていただいた3種の画像も改めて見直しましたが、どの種も色模様の個体変異が大きいようで、私にはそれぞれの特徴がよく掴めません。たくさんの例を見ている人でなければ写真で判断するのは難しいんだろうと思います。YAMKENさんのHPを拝見すると、明石にはクロカクモンもシリグロもいるようなので、機会があれば撮り比べてみたいと思います。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2015年3月14日 (土) 20時07分