コガネコバチ科の一種(Pachyneuron属)(改題)
最近このブログには昆虫の卵に寄生するタマゴクロバチコバチの一種がたびたび登場しますが、これもその仲間のようです。
狙われているのはカクレミノの葉裏に産みつけられたクサギカメムシの卵です。
大きさは以前の記事に出した2種(こことここ)とほぼ同じで体長約1.5mmですが体のわりに頭が大きく、また体色も青みが強くて、別種だと思います。これから寄生卵を産みこもうとするメスなのか、それともメスの羽化を待つオスなのかわかりませんが、腹部が小さいのでオスのような気がします。
(2010年7月7日・明石公園)
* 12月9日・追記と訂正 *
こんなハチはみんなタマゴクロバチ科だと思っていたのですが、ezo-aphid さんがいろいろ調べて下さったところによればこの種は他の科、おそらくはコバチ上科のどこかに属するらしいとのことです。詳しくは7月6日の記事のコメントを参照してください。
タイトルを「タマゴクロバチの一種」から「コバチの一種」に変更しました。
* 2011.1.23 追記とタイトル変更 *
画像を見て下さった上條博士より、次のようなコメントをいただきました。
「Pachyneuron の一種 雌(コガネコバチ科)です。この属はアブラムシに寄生するコマユバチ、アブラムシを捕食する昆虫、稀に蛾類の卵に寄生しますがカメムシ卵に寄生することは知られていません。写真からは産卵したかどうかはわかりませんが、貴重な写真です。」
やはりコバチ上科のコガネコバチ科で、しかもメスだということです。産卵するつもりで卵に陣取ったものの、本来の寄主ではないので戸惑っているちう格好でしょうか。
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