ツバキシギゾウムシ
去年の今頃この公園ではじめてツバキシギゾウムシを見たのですが、その時は時期が遅かったのか産卵を見ることが出来ませんでした。今年は時期を逃さないよう気をつけていたのですが、雨にたたられたりしてなかなか機会が訪れず、とうとう仕事が終わってからの夜の公園探検になってしまいました。
懐中電灯を頼りに片端からツバキの実を探してまわってなんとか見つけたのは交尾中のつがいが二組です。しかしどちらもこちらを警戒しているのかじっとしたままで、産卵を見ることは出来ませんでした。
約一週間後の雨上がりの日に、同じ場所をもう一度探してまわりました。やはりもう時期が遅いのか見つかったのはメス一匹だけですが、ちょうどツバキの実に穿孔しているところでした。
虫のいる場所が高すぎるので、片手で枝をそっと引き下ろして撮りました。ゾウムシはそれを気にする様子もなく突き刺した口吻を中心に左右にぐるぐる回りながら仕事を続けています。今度こそはと期待したのですが、最後に口吻を引き抜いたあと、産卵に移ることなく歩き去ってしまいました。やはり枝に手をそえたことで警戒させてしまったのでしょう。
残念ですが今年はこれだけで満足して、続きは来年のお楽しみということにする他ないようです。
(1枚目:2010年7月10日/2~3枚目:2010年7月16日・神戸市垂水区 学が丘北公園)
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コメント
すごい瞬間ですね!!!
こんな場面に出会ったことありませんよ~
学が丘か・・・・ピアノ行く途中のバスの中からちらっとしか
見たことない(降りたことさえない)ので公園があることさえ知りませんでした~。
ファーブル昆虫記にもゾウムシのことが書いてありました。
最近ずっと読んでいないけど。。。暇さえあればまたゾウムシの章でも読もうを思います(^^
投稿: ぺろぽんぱ | 2010年8月12日 (木) 14時05分
ぺろぽんぱさん、
あの辺りを通過されているとは驚きました。
あの公園は県有林があるのでかろうじて残されたような小さな緑地ですが、たまに変わったものが見つかります。
ファーブルは面白いですね。このゾウムシと同類の、シギゾウムシの仲間も登場したと思います。
私もまた読みたくなりました。
投稿: おちゃたてむし | 2010年8月12日 (木) 14時56分