ミナミカマバエ
このハエを初めて見たのは摩耶山上の池のスイレンの葉の上で、こんな所まで来れば珍しいものがいるものだと喜んだものですが、その後近所の公園にいくらでもいることがわかりました。そういうことはよくあります。
ごく浅い水溜り程度の池で、水面まで盛り上がった緑藻(アミミドロ類)の上を歩き回っています。体長5mm足らずの小さなハエですが捕食性で、カマキリのような前脚を持っています。
小さいので一見普通のハエに見えますが 、大きな前脚をひろげておいでおいでをするように動かしながら歩き回るのでそれと知れます。顔面も逆三角形で、やはりカマキリを思わせます。捕食の現場を撮りたくてしばらく粘っていたのですが、強烈な日差しに負けて今回は断念しました。
水面すれすれにカメラを構えるのは難しくて、毎年撮っているのですがなかなか上手く撮れません。
このハエにはよく似た近縁種がいくつかあって見分けるのは難しいようですが、分布域から見てミナミカマバエで間違いないと思います。
(2010年7月23日・明石公園)
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コメント
どこに書けばよいか迷ったのですが・・・。
あれは近々改訂版が出るそうです。
少しお待ちください・・・。
投稿: 夏子 | 2010年8月 5日 (木) 17時54分
夏子さん、
ありがとうございます。
しばらく待つことにします。
投稿: おちゃたてむし | 2010年8月 5日 (木) 20時54分