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2010年8月21日 (土)

ハススジハマダラミバエの一種(Anomoia sp.)(改題)

* 2013.08.03・追記とタイトル変更 *

ezo-aphidさんからいただいたコメントで、写真の種の特徴は最近の研究で「未記載種である可能性が非常に高い」とされたAnomoia属の一種によく一致することが分かりました。詳しくはコメントをご覧下さい。タイトルに属名を加えておきます。 

生垣のトウネズミモチの葉の裏にいたミバエです。

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翅の斑紋で調べるとハススジハマダラミバエの一種のようです。ミバエの仲間がよくやるように翅をひらひら動かしながら歩き回っていました。よく目立つ行動ですが、異性をひきつける効果でもあるのでしょうか。

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虹色の複眼はこの仲間の特徴です。

(2010年8月19日明石公園)

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双翅目」カテゴリの記事

コメント

こんばんは!

ミバエの仲間は、複眼がキレイな色になるしカメラを向けるとこっちを向いてくれるし、○○バエとつくハエの中では気に入ってます。
1枚目の背中に付けてる茶色の丸いのは、寄生虫の卵でしょうか?

暑さが続いてますが、虫の出の方はいかがですか?
ジョロウグモ、オンブバッタ、ショリョウバッタだけは、いたるところにたくさんいます(^^)。

投稿: そら | 2010年8月21日 (土) 20時53分

そらさん、こんばんは。

ミバエの類はきれいだと言うこともありますが、翅の模様のおかげで名前も調べやすいような気がして、私も好きです。
背中の丸いのは、違う角度のカットを調べてみると、水滴のようです。
猛暑の中の虫探しは、こちらの集中力が持たないせいかも知れませんが、不漁続きです。

投稿: おちゃたてむし | 2010年8月21日 (土) 21時28分

この頃気づいたことですが、ニュースです。
オスグロハススジの種名をたどった時に、これを A. belliata に似ていると申し上げましたが、どうやら別種のようです。「和歌山県のミバエ」昆虫12(2):63-72.(末吉・的場、2009)を見ていたら、Anomoia sp.の翅の平面写真が載っていました。翅の斑紋は、ここの画像(つまり、BABAさん・アーチャーンさんも)と全くよく一致しています。末吉さんの手元には神奈川・熊本・福岡の酷似標本があり、前翅斑紋の特徴は安定していて、”未記載種である可能性は非常に高い”そうです。そこに、東京・兵庫を追加しなくちゃですねー。
プライベートの和名を考えなくちゃいけないかな。

投稿: ezo-aphid | 2013年8月 2日 (金) 18時19分

ezo-aphidさん、こんばんは。
未記載種ですか。私が撮っているくらいですから決して珍しい種ではないと思いますが、伊藤さんの「日本のミバエ」から30年の間の新たな情報の蓄積や研究の進展は大きいのでしょうね。それにしてもezo-aphidさんの情報収集力にはいつものことながらには驚いてしまいます。和名については同属のよく似た種にされぞれかなり苦心の作と思われる名前が付いていますから、その中で他種との違いをうまく言い表した名をひねり出すのは難しそうです。タイトルにはAnomoia sp.を付け加えておきます。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2013年8月 2日 (金) 22時52分

伊藤さんの「日本のミバエ」が、現在どの程度に使えるものか、末吉さんが関わったリスト(皇居・赤坂、丹沢など)と比べてみました。属名変更があちこちに見られ、種名もいくつかの変更がありました。したがって、当分は和名も一緒に記しておく方が、判りやすいでしょう。
再検討の報告数は少なく、唯一 Tephritis 属の例がciniiで見られます。「日本のミバエ」では4種あげられていますが、そのうち3種が種名変更、2種追加、2新種記載と大幅な変更になっています。そのうち、アザミケブカミバエでは3型の翅紋地域変異が示され、翅だけで分類する難しさを感じます。この30年間は、研究は停滞していたように感じています。

投稿: ezo-aphid | 2013年8月 3日 (土) 19時27分

ezo-aphidさん、こんばんは。
学名が変わっても和名がそのままというのは素人には面白いというか、ある意味では大変便利な慣習だと思います。昆虫学の分野で慢性的に分類研究者が不足していると言う話はよく聞きますが、30年間停滞とは残念なことですね。
先のコメントをいただいてすぐに追記とタイトル変更をしておいたつもりだったのですが、どうやら保存するのを忘れていたようです。やり直しておきます。

投稿: おちゃたてむし | 2013年8月 3日 (土) 20時21分

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