ウキヅノガイの一種
翼足類という、浮遊性の貝類の仲間に属する動物です。
角型の殻の口から出した手のひらのような翼足を、ぱたぱたと打ち振って泳ぎます。
子供の頃貝の採集に熱を上げていたことがありました。このあたりの海岸ではツノガイ類が見つからないのをとても残念に思っていたのですが、海の上を似たようなのが漂っているということは最近まで知りませんでした。
ただし海底の砂の中などに住んでいるいわゆるツノガイは掘足綱という、巻貝と二枚貝の中間あたりに位置する仲間に分類されるのに対して、ウキヅノガイの属する翼足類は腹足綱ですから、こちらは巻貝の仲間ということになります。一時テレビによく登場したハダカカメガイ(クリオネ)もこの翼足類の一員です。
ここに写っているものはせいぜい数mmしかありませんが、大きなものでは30mmくらいになるそうです。
(2010年9月30日・神戸市垂水区 西舞子海岸にて採集)
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