アオモンツノカメムシ
ちょうどアオモンツノカメムシの産卵が見られる季節だと期待してカクレミノの葉裏を探していると、一匹見つかりました。
産卵ではなく、すでに産みつけられた卵に口吻を突き刺して吸っているところでした。
他人の産んだ卵を、と考えたいところですが、もしかすると違うかもしれません。
以前同じように卵を吸っていたメスが、いくつかの卵を吸収したあと産卵を始めるのを見たのですが、新しい卵を無事に残った卵の列にきれいにつながるように並べて産み付けていたからです。
これは別の場所ですが、すでに2齢になったと思われる幼虫が孵化していない卵を吸っています。こういう場面もこれまで何度か見ていますが、共食いと言うよりは何らかの異常で孵化出来なかった卵を利用しているだけかも知れません。
カメムシの口吻がこんなに長く伸びるものだとは知りませんでした。
こちらは無事に孵化した1齢幼虫です。
私の見た限りでは、この公園のアオモンツノカメムシは春にはヤツデに、秋にはカクレミノに産卵していますが、その数は秋の方が多いようです。(春に産みつけられた卵の孵化の様子は、こちらに出しています。)
もうしばらくすれば、黒く熟したカクレミノの実にこのカメムシの幼虫や成虫が多数集まるのが見られるはずです。
(2010年10月2日・4枚目のみ10月6日・明石公園)
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