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2010年11月18日 (木)

モチツツジで死んだニッポンオナガコバチのオスたち(改題)

2週間ほど前にこちらの記事で紹介したものと同じ種で、4年前のものですが気になる写真があったので出しておきます。

0608429_20061117
多数のハチがモチツツジの葉の粘液に捕えられて死んでいます。

0608435_20061117
よく見ればすべて同種のオスです。

0608806_20061117a
すぐ近くの枝でも。
オスのハチが多数集まる理由としては、メスを求めてというくらいしか私には思い浮かびませんが、メスの死骸は見当たりません。
他に何かオスたちを惹きつけるものがあったんでしょうか。

(2006年11月17日・明石公園)

* 2011.1.23 追記とタイトル変更 *

上條博士に標本をご検討いただいた結果、このハチはニッポンオナガコバチであることがわかりました。詳しくはこちらの記事の追記をご覧下さい。タイトルを変更して種名を入れました。

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コメント

こんばんは、蛾類ではないのですが推測が浮かびましたので・・・・。
殆どのものの場合、♂は♀を見つけるために悪戦苦闘の苦労をしています。
従って、♀を見つけた時の♂は喜びのあまり興奮状態に陥り交尾が成功することにより落ち着きます。
即ち、興奮状態の♂の近くには交尾を待つ♀がいることになります。
これを前提に推理をすると、
・1匹目の♂が単に休憩のためにツツジに止まります。
・飛びたてなくなったことが判り慌てふためいて暴れだし興奮状態に陥ります。
・これに気付いた近くの♂が、♀がいるのと勘違いして横取りしようと近くに止まり同じ状態に陥ります。
・1匹より2匹3匹4匹と周辺の♂達を引き寄せる効果が増し♂だけがドンドン増えます。
こんなところで如何でしょうか?。

これよりも、判らないのが食虫植物でもないモチツツジがこんな能力を持っていてどう役立てるんでしょうね??。

投稿: YAMKEN | 2010年11月28日 (日) 22時45分

YAMKENさん、お手数おかけします。
大変興味深い推理を有難うございます。
なるほどこの筋書きで考えれば、この集団自殺みたいな状況も説明できますね。
人間でも行列と見れば列に加わりたがる人も多いことですし。
グリム童話にも似たような話があったように思います。
ところで、このハチについては、どうやらクロガネモチの実に関係がありそうです。
モチツツジについては私も不思議に思っていました。
葉を食う虫からの防衛効果が多少はあるんでしょうか。

投稿: おちゃたてむし | 2010年11月29日 (月) 07時06分

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