ニッポンオナガコバチ・オス(改題)
この時期多く目にする小さなハチで、オナガコバチの一種のオスだと思います。
これはアベマキの葉の上ですが、特に樹種を選ぶわけでもなく、各種の木の葉や幹に単独でただじっとしています。
体長4mmほどです。
同じ個体を背中から。個体によって全身ほとんど真っ黒に近いものから茶色の部分の多いものまで変化があります。
以前にこのハチの交尾行動を撮影しているので次に出しておきます。
11月の末ですが、イヌビワの葉の上で数匹のオス・メスが集まっていました。
メスのほうは冬の間葉の裏や落ち葉の間で越冬しているのがいくらでも見られるのですが、体色が全く違うのでこの時まで同種だとは気がつきませんでした。
越冬中のメスの写真はこちらにあります。
このオスは毎年秋に現れて冬を越さずに死んでしまうようで、越冬しているのが見つかるのはメスばかりです。
そのメスが春になってどこで何に産卵するのかがわかりません。これだけ個体集の多い種なのでそのうち見られると期待してはいるのですが。
(1・2枚目:2010年10月27日/3枚目:2005年11月24日・明石公園)
* 2011.1.23 追記とタイトル変更 *
その後同じ公園内でこのハチがクロガネモチの実に寄生していることを確認できました。写真はこちらに出しています。また種名については上條博士に標本をお送りしてご検討をお願いしたところ、ニッポンオナガコバチであるとのご返事をいただきました。それについても同じ記事の追記をご覧下さい。タイトルを「オナガコバチの一種のオス」から表記のように変更しました。
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