« ウスキツバメエダシャク | トップページ | ハリママイマイ(改題) »

2010年11月12日 (金)

ヒラタアブコガネコバチ

ヒラタアブの蛹に産卵するハチを見つけました。

_dsc8330
こんな鮮やかな緑色をしたヒラタアブの蛹はあまり見たことがないように思いますが、蛹化直後なのでしょうか。

_dsc22852
何度か場所を変えて産卵管を差し込んでいましたが、主に蛹の側面を攻撃するようです。
この状態で体長1.9mmくらいです。

_dsc2293_2
背面から。
北隆館の図鑑に出ているヒラタアブコガネコバチがこれだと思います。


図鑑の説明によればこのハチはホソヒラタアブやクロヒラタアブの蛹に寄生するとありますが、同じ寄主に寄生するハチとしてヒラタアブトビコバチという種も出ています。
そちらの説明を読めば、このハチはヒラタアブコガネコバチに二次寄生されることもあるそうです。
つまり最初のヒラタアブコガネコバチはヒラタアブに直接寄生することも、又その寄生者に二次寄生することもあるということです。ややこしい関係ですね。


(2010年11月5日・神戸市北区 学が丘北公園)

* 2011.1.23 追記 *

上條博士から次のようなコメントをいただきました。

「ヒラタアブコガネコバチ 雌 学名は Pachyneuron groenlandicum (Holmgen) (コガネコバチ科)ヒラタアブに寄生」

寄主から見ても間違いなさそうだと考えて疑問符抜きで出したのですが、合っていてほっとしました。

|

« ウスキツバメエダシャク | トップページ | ハリママイマイ(改題) »

膜翅目」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。

 10月25日当方のブログでトビコバチ、コガネコバチ科のご指摘ありがとうございました。
あれからも、いろいろ調べてみまして、3枚目のコガネコバチ科の写真がヒラタアブコガネバチでは
ないかとネットでいろいろ調べていますと、ここにたどり着きました(^^;;
 実際ヒラタアブの幼虫が生息していますし、大きさ触覚の節の数、胸部の構造等おちゃたてむしさんの写真に酷似しています。
脚の付け根の色が微妙に違いますが。

投稿: BABA | 2011年10月30日 (日) 20時09分

BABAさん、こんばんは。

確かによく似ていると思いますが、同種かどうかとなると、私には判断できません。以前撮った別種のPachyneuron属にも結構似ているように見えます。

http://mushi-akashi.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-aebb.html

どのあたりに識別ポイントがあるのかが分からないと難しそうですね。

投稿: おちゃたてむし | 2011年10月30日 (日) 21時37分

こんばんは。

今日、何枚か写真を撮りました。前回の脚の付け根の色は影が落ちていて黒く見えたようで
やはり、この種に非常に似ているように思います。おちゃたてむしさんのように実際、蛹に産卵する
現場を押さえれば話が早いのですが(^^;;

このページにリンクを張りましたので、ご報告しておきます。

投稿: BABA | 2011年11月 1日 (火) 21時07分

BABAさん、ご挨拶恐縮です。

11月1日の記事の写真を拝見した限りでは、非常によく似ていますね。私も上の写真を同時に撮った別カットも含めてよく調べてみましたが、今回BABAさんが撮られた個体との違いを見つけることは出来ませんでした。同種の可能性は高いと思います。

投稿: おちゃたてむし | 2011年11月 2日 (水) 06時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヒラタアブコガネコバチ:

« ウスキツバメエダシャク | トップページ | ハリママイマイ(改題) »