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2010年12月13日 (月)

ハネオレバエ科の一種

ヤツデの葉裏で死んでいたハエです。

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腹部の体節の間から飾り帯のようにカビが生えています。

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妙にきれいなものですね。

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同じ葉の裏に同種の生きたものもいました。
ストロボの光を浴びるたびに、不快そうに身を拭うような動作をします。器用なもので、犬みたいに後脚で頭の後ろを掻くことが出来ます。

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翅脈を見ると先日出した種と同じくハネオレバエ科の一種のようですが、こちらの方はヤツデやカクレミノでわりあい普通に見かけます。体長3mmほどです。
過去の写真を探すと、最近では昨年10月にやはりヤツデの葉裏で交尾中の雌雄を撮っていました。

(2010年12月2日・明石公園)

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双翅目」カテゴリの記事

コメント

こんばんは!

先に写真を見たので、何て変わったハエがいるもんだなと思ったら、お亡くなりになってたんですね(^^;。
お腹の周りの白いのが、とっても可愛い感じに仕上がっていて、とても面白いです。
ハエって、後ろ脚が頭の後ろまで届くんですね、知りませんでした(^^)。

投稿: そら | 2010年12月13日 (月) 21時41分

そらさん、おはようございます。
ハエがこんなふうにカビにやられているのは時々見かけますが、みな同じように翅を万歳の格好にひろげて死んでいるのが不思議です。
ハエが手を擦り足を擦り、というのも見ていて面白いものですね。

投稿: おちゃたてむし | 2010年12月14日 (火) 06時31分

きれいな死に化粧ですね。ハエ類の着止死体は、Entomophthora属の昆虫寄生性カビ類による(果樹研のリストなどを参照)ことが多いようですが、バンザイするのは胸部筋肉が崩壊するためなのでしょう。それらの画像でこれほどきれいに胞子が並んでいないのは、撮影のタイミングが違うのか、ひょっとしてそれらと別物の珍品なのかも??

投稿: ezo-aphid | 2010年12月15日 (水) 23時02分

ezo-aphid さん、こんばんは。
早速Entomophthoraで検索してみました。「ハエカビ」というものがあることをはじめて知りました。多くの画像の中にはちょうどこの写真のような状態のものもあるので、カビの形が違うのはおっしゃるように成長段階の違いによるものではないかと思います。また万歳ポーズにも理由があるわけですね。いろいろ教えていただいてありがとうございます。

投稿: おちゃたてむし | 2010年12月16日 (木) 20時35分

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