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2011年1月 8日 (土)

イスノフシアブラムシの出産

アラカシのひこばえで出産していたアブラムシです。

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この公園では以前からアラカシでよく見ていたのですが、この形からてっきりカイガラムシの仲間だと思っていました。よく見れば6本の脚がついていますが、こんな時ででもなければどっちが頭かもわからないような姿です。
体長(直径?)1.5~2mmくらいです。

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ネットで検索するとタブノキコムネアブラムシ
Nipponaphis machilicola (Shinji) という種が近いように思いますが、クスノキ科のタブノキにつく種がアラカシにつくものかどうかわかりません。同属のイスノオオムネアブラムシという種も似た格好をしているようなので、 Nipponaphis 属には違いないと思います。
それにしても年の瀬の寒い日に出産が見られるとは思いませんでした。

(2010年12月27日・明石公園)

* 2011.1.9 追記 

このアブラムシについて ezo-aphid さんが調べて下さったのですが、その結果これは春から夏にかけてイスノキで大きな虫こぶを作るイスノフシアブラムシ Nipponaphis distyliicola Monzenであるらしいことが判りました。実は以前同じ名前でイスノキの虫こぶのアブラムシの記事を出しているのですが、こちらの方は虫こぶの形から別種である可能性も出てきました。難しいものです。詳しくはコメントをご覧下さい。タイトルを「アブラムシの一種(Nipponaphis属 )の出産」から表記のように変更しました。

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コメント

 おー、卵殻がよく見えてますね。雌成虫は、銅貨のようでもあり、足踏み式の「ふいご」にも見えます。
「日本のアブラムシ」(宗林、1983)によれば、アラカシにムネアブラムシ類は8種が寄生します。その検索表では、イスノフシアブラムシ Nipponaphis distyliicola Monzen に落ちました。その生活史を読むと、これらの銅貨は、11月にイスノキから飛来した有翅虫の子孫だそうです。この後、アラカシでは4月に有翅虫(雄と産卵雌を産む)が現れて、イスノキに移住していきます。卵は5月前半に新芽付近に産みつけられ、孵化した幹母は枝に緑色のイチジク果実のような大きな虫こぶを作ります。
 この虫こぶをクロフマエモンコブガ Nola innocua の幼虫が食べるそうです。また、虫こぶには、ゴールを捕食性天敵から守る " 兵隊(たぶん1齢幼虫)”が現れるのだそうです。どんな武器で守るのか、については知りません。長年にわたって「兵隊アブラムシ」を研究された黒須・青木さんたちならご存知とは思うのですが・・・・・・。

投稿: ezo-aphid | 2011年1月 8日 (土) 10時04分

追伸:アブラムシの多くは種によって寄主植物が限られているため、コロニーが育った植物が判ると、比較的容易に名前が判ります。これは、たぶんキジラミでも同じだろうと思います。逆に言うと、ぽつんと1頭だけ見つかった無翅虫とか、比較的自由に飛来する有翅虫では、よほどの特徴がないと難しくなります。ですから、まずコロニーを対象として多食性の種類でないことを確認し、寄主植物および寄生部位や体色が判ると、数種類にまで絞れます。ただし、イスノキとかナラ・カシ類、サクラ・モモ類、ヤナギ類、ヨモギ類などでは寄生種が多すぎて、簡単にはいきませんが。

投稿: ezo-aphid | 2011年1月 8日 (土) 13時37分

ezo-aphid さん、
この形を何に譬えればよいか迷っていたのですが、「ふいご」とはまさにぴったりですね。
実は以前の記事に同じ公園内のイスノキで撮った「イスノキエダナガタマフシとイスノフシアブラムシ」という記事を出しています。虫こぶの形からそう判断したのですが、間違いがないかどうか一度目を通していただければ有難いのですが。
http://mushi-akashi.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-1bd0.html
「兵隊を持ったアブラムシ」は昔読んだ記憶があるのですが、実物をまだ見たことがありません。というより見てわかるような知識がないのですが、このイスノフシアブラムシにもそのような「兵隊」が現れるものなら是非一度お目にかかりたいものです。
アブラムシに限らず食植生らしき虫を撮影した時には植物名を記録することを心がけているのですが、悲しいことにほとんど知識がないために判らないことが多いのです。葉や枝の写真を撮って詳しい人に問い合わせたりもするんですが、なかなか大変です。

投稿: おちゃたてむし | 2011年1月 8日 (土) 21時03分

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