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2011年1月26日 (水)

ヌカカ科の一種?

ヌカカの一種だと思います。

_dsc8923
各種の常緑樹の葉裏で非常に多く見られましたが、この写真はアラカシの葉裏にいたものです。

_dsc8942
体長は2.2mmほどです。触角に特徴があるような気もしますが、私には調べきれません。

(2011年1月14日・神戸市西区伊川谷)

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双翅目」カテゴリの記事

コメント

ひぇー・・・・、ヌカカですか。これは雌でしょうね。
ハエ類判別の頼り先、「Manual of Nearctic Diptera」(大著ですがネットでも見られます)を見ると、ヌカカの翅は模様・翅脈ともに多くのパターンがあり、これはAtrichpogon 属(402頁16)に最も近いようです。仮にこの属だとしても、日本には30種ほどいて、脚・爪・ひげの形や複眼の毛など微細な部分で見分けるようなので、画像でこれ以上は無理かと思います。これで、お許しを・・・・。

投稿: ezo-aphid | 2011年1月26日 (水) 11時25分

ezo-aphidさん、毎度お世話をおかけします。
私の古いパソコンではダウンロードにとても時間を食いましたが、件の大著を覗いてみました。
いつもこんな大変なものをひもといておられるんですね。。
本文はもちろん歯が立ちませんが、精密な図版を見ているだけでも楽しいです。
翅脈は確かにAtrichpogon 属に似ていると思いました。また触角も、図を載せてあるものは随分太短いですが、短い節と長い節の組み合わせやその数は一致するようですね。
試しに北隆館の図鑑を調べるとこの属は1種だけ出ていますが、翅に模様があり体色も全く違う種でした。


投稿: おちゃたてむし | 2011年1月26日 (水) 20時36分

 こんばんわ。ご覧になったのですか、それはすごい。普通の人は近づかないものです。ましてや、誉める人なぞ、そういません。「精密な図版を見ているだけでも楽しい」というのは、入門書の作り手にとって最高のほめ言葉でしょう。、
 これは確かに人類の文化遺産です。たくさんの標本を集め、細かな部分を比較し、違うとか同じとか言って群別にし、面倒くさい部分名称をつけ、文章と図で記載して、それらをなんとか他人に伝わるよう表現する。なんて多くの時間と労力を要する作業でしょう。生涯かけた人も少なくないのです、・・・・何のために、と考え込みますよね。こんなに人目につかないものを。
 私も、やってること基本的におちゃたてさんと変わりません。ヌカカの頁をまともに見たのは、初めてですし。用語や部分名称は面倒なので、よっぽど困らなければ調べません。
 この本の良いところは、図版が多くて絵合わせできそうに思えるところです。ただし、これは北米の昆虫相に基づいて作られてるものなので、ユーラシア大陸や南半球の昆虫相とは違いがあり、微妙にずれる昆虫群があります。したがって、日本で使うには大まかなグループ分けや、分類に使う特徴を知るのに有用と思います。
 属名はスペルミスで、正しくはAtrichopogon でした。たまたま見たリストには、ざっと400種以上の種名が載ってました。
 

投稿: ezo-aphid | 2011年1月26日 (水) 22時07分

ezo-aphid さん、
ほんとにちょっと覗いてみただけなんです。
でもこんな、生物の形を忠実に細密に描いた絵には、それがたとえハエの脚であっても、一種の美しさを感じます。
こんな書物がネットで閲覧できるとは驚きました。
些細な違いを見分けたり、その重要度を判定するのが分類学者の仕事なんでしょうが、いくらよく似ている種でも、ある種の親からは別の種の子供が生まれることは決してないわけですから、生物界の秩序を解明する重要な仕事なのだと思います。
日本の、また他の目の昆虫についてもこのような本があればいいですね。

投稿: おちゃたてむし | 2011年1月27日 (木) 20時05分

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