ヒメコバチ科の一種(Sympiesis ?derogatae)
3日前にも同じタイトルで別の種の写真を出しましたが、これも同じヒメコバチ科の一種ではないかと思います。
やはりマテバシイの葉裏にいました。やや大きくて体長は2.8mmほどあります。
少し前に出したEuplectrus sp.と同様に、腹部の中ほどに黄色い半透明の部分があります。
(2011年1月4日・神戸市垂水区 学が丘北公園)
* 1月21日追記とタイトル変更 *
3日前の Apleurotropis sp. と同じく、上條博士に画像を見ていただいたところ、同じヒメコバチ科の Sympiesis derogatae のメスではないかとのご意見でした。やはり寄主は潜葉性の小蛾類とのことです。
タイトルを「ヒメコバチ科の一種?」から表記のように変更しました。
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コメント
こんばんは、
このお腹に透明な部分があるハチは、まだお目に掛かったことがありません(多分)。
この冬は、だいぶハチとも相性が良くなってきたみたいなので、探してみたいと思ってます。
投稿: そら | 2011年1月20日 (木) 23時44分
そらさん、おはようございます。
他で見つからないので仕方なくやっている葉裏探しでも、結構いろんなものが見つかりますね。
これまで撮りっぱなしで終わっていた小さな虫も、皆さんのおかげで少しづつでも名前が分かりかけてくると俄然興味が湧いてきます。
暖かくなって活動を始めてしまうとなかなかお目にかかれないし、見つけても簡単には撮らせてくれないので、今のうちにと思っています。
投稿: おちゃたてむし | 2011年1月21日 (金) 08時22分
Databaseで調べると、Sympiesisは200種くらいの大属で、日本には9種ほどいるようです。S. derogataeの寄主はHalitaraとかいうメイガ科のようですが、寄生する昆虫群は調べきれませんでした。
投稿: ezo-aphid | 2011年1月23日 (日) 12時34分
コバチ類の分類にあたって、専門家はどういう形質を使っているのか勉強しておくといいですよね。下記は、ヒメバチ目録のサイトを運営している小西さんが作った「寄生蜂の図解検索」です。寄主はマメハモグリバエに特定されていますが、ヒメコバチ科に至る道すじ、ヒメコバチ科の分類について参考になると思います(私もじっくりと読んだことは無いのですが・・・・・・(汗))。
http://cse.naro.affrc.go.jp/konishi/main.htm
投稿: ezo-aphid | 2011年1月23日 (日) 16時06分
ezo-aphid さん、
蛾の幼虫を飼育する人なら時々こんなハチが出てきてがっかりすることもあるんでしょうね。
「寄生蜂の検索図表」は日本語のサイトなのでほっとしました。
図解がとてもわかり易く、これがもっと広い分類群をカバーするものなら素晴らしいでしょうね。時間のある時にゆっくり勉強したいと思います。
投稿: おちゃたてむし | 2011年1月24日 (月) 00時14分