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2011年1月 7日 (金)

クチキコオロギ

コオロギ類は初めての登場です。

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放置されていた大きな切り株の、剥がれかけた樹皮をめくると中から飛び出してきました。クチキコオロギのオスです。
越冬中といっても少し暖かければ、見つけてもすぐに枯葉の間にもぐりこんでしまってなかなか撮れないのですが、この日は幸い気温の低い日で動きも鈍かったようです。

2年前の冬に初めて成虫を見た時にはエンマコオロギをしのぐ大きさに驚きました。触角や尾毛が欠けていますが、以前に見た雌雄1匹づつもやはり同じようにどこかが欠けていました。手元の図鑑には2年で1世代を終えるとありますが、これも長生きのしるしでしょうか。

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こっちはヤツデの枯葉の襞の中に隠れていた幼虫です。上のオスの1年遅れでしょう。やはり触角と尾毛が欠けています。
この虫は冬場以外にまだ見たことがありません。いつも朽木や樹皮の間に住んでいるのなら、夏場に見る機会はあまりなさそうです。

(2010年12月26日・神戸市垂水区 学が丘北公園)

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コメント

輝く青春期の美しい姿は、世に多くの画像となって残ることがあっても、このような老残が被写体になったことがあったでしょうか。身につまされるようでわびしくもあり、いのちの姿を見つめている撮影者のこころがしのばれます。クチキコオロギ雄になり替わりお礼申し上げます「ありがとう」。    連日の作業でお疲れはありませんか。冬場の体調管理にはお気をつけください。

投稿: ezo-aphid | 2011年1月 7日 (金) 09時37分

ezo-aphid さん、こんばんは。
折角の隠れ場所から追い出されたコオロギにしてみれば、多分「ありがとう」どころではないと思います。
このコオロギの成虫を撮ったのはこれでやっと3匹目なので、特にこんな状態のものを選んでいるわけでもないのですが、なぜか3例ともあちこちが欠けていました。
ヒゲも尻尾もきれいに揃ったものを撮るには夏場に探すしかないかも知れないですね。
いよいよ冬本番です。ezo-aphid さんもどうぞご自愛ください。

投稿: おちゃたてむし | 2011年1月 7日 (金) 21時47分

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