マドチャタテ科の一種(Peripsocus sp.)
アラカシの幹にいたチャタテムシです。公園内の各種の木でごく普通に見かける種で、多数寄り集まっていることもよくあります。イダテンチャタテと同じく木の幹の上でしか見られない種ですが、元気に走り回るイダテンと違ってほとんど動きません。
翅脈を吉澤先生の翅脈図に照らし合わせると Peripsocus 属(マドチャタテ科)に似ています。翅端まで約3.4mmです。
同じ木にいた2個体。複眼の大きさにかなり差があります。雌雄でしょうか。
(2011年3月11日・明石公園)
* 3月26日・追記とタイトル変更 *
psocodea さんより、Peripsocus 属で間違いないとのご教示をいただきました。また最後の写真の2匹は右が雄で左が雌ということです。(コメント参照)
タイトルを「チャタテムシの一種」から表記のように変更しました。
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コメント
Peripsocus で間違いありません.この属はほとんどの種が,こんな感じの焦げ茶一色のような外観で,写真だけでは種までは分かりません.一番最後の写真は,右が雄で左が雌です.
投稿: psocodea | 2011年3月26日 (土) 10時13分
ほ、なーるほど。
大型小眼が雌、小型大眼が雄というわけですね。雄の眼が大きいのは、雌をいち早く探すため??かな。
一見、地味な姿ですが、こうして拡大されると構造をまじまじと見てしまいますね。
投稿: ezo-aphid | 2011年3月26日 (土) 11時31分
psocodeaさん、早速見ていただいてありがとうございます。
きれいな斑紋を持つ種の多いチャタテムシの中では地味で特徴のない種で、見かけても素通りすることが多かったのですが、こうして所属がわかると存在感が増してきます。
これからもよろしくお願いします。
投稿: おちゃたてむし | 2011年3月26日 (土) 20時41分
ezo-aphidさん、こんばんは。
オスの複眼が大きいのは多くのハエと同じですね。ハエと違っていつ見ても幹の上でじっとしているようですが、それでもオスには大きな複眼が有利なんでしょうか。
投稿: おちゃたてむし | 2011年3月26日 (土) 20時47分