ノミコバチ科の一種(Elasmus sp.)
昨日出したのはノミバエ科の一種でしたが、2ヶ月前にこんなものも撮っていました。
変わった格好のハチだと思っていたのですが、山岸先生の「寄生バチの解説」を見ていてノミコバチ科の一種らしいことに気付きました。やはりヤツデの葉裏です。
体長は2.2mmくらいです。目が違うのに、全体の形は昨日のノミバエに似ています。よく似た形に対して同じような名が付けられているのが面白いと思いました。
(2011年1月5日・明石公園)
* 3月8日・追記とタイトル変更 *
コメントにあるように、ezo-aphidさんからノミコバチ科のElasmus属として間違いなかろうと教えていただきました。タイトルを「ノミコバチ科の一種?」から疑問符を省いて属名を入れました。
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コメント
おはようございまーす。いいですねぇ。
平べったい体というのは画像では判らないのですが、第1ふ節がやたら長く、後脛節に「毛束」がある、というこの科の特徴が判ります。この科はElasmus属だけで、Ashmead(-Koebele)さんが日本から3種(お決まりの japonicus, atamiensis, hakonensis)報告してます。この中では、サイズなどからみてatamiensisに近いようです。Smithsonianにあるタイプ標本は残念ながら未公表ですので、代わりに北米の種 Elasmus apanteli Gahan の図をご参考までに。
http://www.chalcidtypes.com/default.asp?Action=Show_Types&TypeID=554
胸を張って、「Elasmus sp.」と言えるでしょう。
投稿: ezo-aphid | 2011年3月 7日 (月) 09時41分
念のためSmithsonianのサイトにアクセスしてみました。なぜか、サンプルページに繋がってしまうので、そこからHomeをクリックしてGenus欄にElasmusと打ってください。4種の名前が出ますので、apanteliを選んでみてくださいませ。
投稿: ezo-aphid | 2011年3月 7日 (月) 12時40分
ezo-aphidさん、こんばんは。
早速スミソニアンの標本写真を見ました。1属だけとは、ずいぶん小さな科があるんですね。
過去の写真を調べると、同じ場所で2年前の冬にも撮っていました。日本で3種しか報告されていないうちの1種がいると言うのは嬉しいです。
投稿: おちゃたてむし | 2011年3月 7日 (月) 23時52分