ハラビロクロバチ科の一種(Inostemma sp.)
奇妙な長い管を背中に背負った、ハラビロクロバチの一種です。以前にも掲載して(こちら)、Kurobachi さんに Inostemma 属のメスと教えていただいたものと同じだと思います。背中の管の中には長い産卵管がおさめられているそうです。
前回はまともに写ったのが1枚しかなくて次の機会を待っていたのですが、先日1年ぶりに再会しました。
アラカシの葉裏で見つけたのですが、カメラを近づけると歩き始めて、思うようには撮れません。真横からの写真が是非欲しかったのですが無理でした。
体長約1.6mmで前の記事の個体よりやや大きく、背中の管はやや短い(前のでは先端がほとんど後頭部に接しています)ようです。触角の棍棒状部も少し細いように見えるので、同種ではないのかも知れません。採集して帰ってもう少し鮮明な画像を撮りたかったのですが、しつこくカメラで追っているうちに逃げられてしまいました。
(2011年4月11日・神戸市中央区 再度谷)
| 固定リンク
「膜翅目」カテゴリの記事
- モチノキタネオナガコバチ(2019.07.27)
- ナガコバチ科の一種(?Metapelma sp.)(2019.07.23)
- ウスマルヒメバチ亜科の一種(Lissonota sp.)(2019.07.18)
- フサトビコバチの一種(?Cheiloneurus sp.)(2019.07.12)
- アミメアリ(2019.07.04)
コメント
おはようございます。tukikです。
このコバチ、1度目に出てきた時にすごいと思っていたのですが、再会おめで
とうございます。私も見て見たいです。この時期とわかれば、注意しておきたいと思います。
それにしてもすばらしい造形ですね。蛹とかどうなっているのでしょう。
投稿: tukik | 2011年4月16日 (土) 10時43分
tukikさん、こんばんは。
去年初めて撮影した時には背中の付属物が何なのか見当がつかず、写真を見て考え込んでしまいました。
生き物には突拍子もない構造が現れるものだと感心します。
ちょうど同じ日にHepotaさんのブログにも登場しましたね。側面からの写真もあるので背中の管の形がよりはっきりわかります。
投稿: おちゃたてむし | 2011年4月16日 (土) 20時00分