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2011年4月16日 (土)

アオキコナジラミ?

アオキの葉裏についていたコナジラミの蛹です。Hepotaさんが「長坂蛾庭」でアオキコナジラミとしておられたものと同種だと思います。

_dsc6257
古代遺跡の出土品のような不思議な形です。長さは0.8mm弱です。

_dsc6286
こっちは少し小さくて0.6mm足らずです。3方向に出ている白いものは他の種でも見ることがありますが、ひょっとしてすでに成虫が羽化したあとの抜け殻なんでしょうか。

(2011年4月11日・神戸市中央区 再度谷)

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コメント

こんばんは。
私的にはアオキに賛成です。参考にはならないと思いますが…。いろいろな木で見られますが、ネズミモチの類に多いです。
コナジラミの幼虫は、4齢幼虫=蛹らしく、ひょっとしたら小さいのは若齢かもしれません。裏から脚を見ればわかるらしいのですが、今苦戦してます。

投稿: Hepota | 2011年4月16日 (土) 22時00分

それとも♂?

投稿: Hepota | 2011年4月16日 (土) 22時26分

Hepotaさん、こんばんは。
カイガラムシやコナジラミのような虫らしくない虫にはこれまでほとんど注意していませんでしたが、ちょっと面白くなってきました。
ひっくり返して裏を見るというのは、野外の作業では難しそうですね。

投稿: おちゃたてむし | 2011年4月16日 (土) 23時19分

ごくろうさまです。未知の昆虫についてあれこれ想像しながら調べるのは、楽しくもあり、苦しくもあり・・・・・、ですね。
 体の中央付近で、横一文字に太く盛り上がった線のすぐ後方に、なだらかな一山型の深い線が見えますが、これが脱皮横縫合線transverse moulting sutureと思います。羽化時には頭部に向かう中央線とともに、逆T字型に裂けるようです。そうして見ると、これらは未羽化の状態と思います。左右の胸部気管孔thoracic tracheal poreと尾端caudal furrowから出ているのはワックスで、幼虫のステージには出さないもの(蛹化し始めた証し?)かもしれません。・・・・・・脚の向きとワックス有無の関係がちゃんと確かめられるといいのですが。
 さらに蛹化が進むと、背面の突起に沿って白色のワックスが分泌されるのではないでしょうか。4齢(=蛹)になってしまうと、分厚くなることはあってもサイズが大きくなることは無いだろうと思います。したがって、この状態でのサイズの違いは、雌雄差か、個体変異なのだろうと解釈しています。
 脚の向きについては、Hepotaさんのツツジコナジラミモドキのコメントをご覧ください。 ・・・[ whitefly pupa of the world ] の Aleyrodid trainings(PDF)の12枚目(2・3齢)と18枚目右(4齢)。

投稿: ezo-aphid | 2011年4月17日 (日) 12時15分

ezo-aphidさん、ありがとうございます。
脱皮殻でなくてよかったです。同じ時に撮ったものの中にワックスらしきものが背面に多く付着しているのもありました。
脚の向きというのは単に幼虫を裏返して充分な高倍率で撮ればわかるものだろうと考えていましたが、Hepotaさんの拡大画像を見るとそう簡単なものでもなさそうですね。お示しいただいた資料で脚の向きという意味が何となくわかったような気がしますが、顕微鏡を使うにしても透化処理が必要であれば素人にはちょっと面倒です。
この種に限らず、機会があれば一度通常の撮影法で何とかならぬものかどうか試してみます。

投稿: おちゃたてむし | 2011年4月17日 (日) 20時33分

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