ミズアブ科の一種(Microchrysa sp.)
アラカシの葉の先にとまっていたきれいなハエです。
こんな形の金属光沢のあるきれいな奴はミズアブの仲間だろうと漠然と思っていたのですが、翅脈を見るとどうやらそれで合っているようです。
なかなか全体にピントがこないのでもう1枚。途中で逃げてしまったので側面の写真がありません。体長約4.7mm、翅端まで5.5mmです。
(2011年5月2日・明石公園)
* 5月13日・追記とタイトル修正 *
ezo-aphidさんから、キンミズアブ属(Microchrysa)であろうと教えていただきました。この属のハラキンミズアブの画像はweb上でもよく見られますが、種の区別は難しそうなのでタイトルには属名だけ追加しておきます。詳しくはコメントをご覧下さい。
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コメント
ミズアブ科図鑑が便利で、キンミズアブ属あたりらしいことがすぐ判りました。しかし、ciniiではNgatomi(1975)を見つけられず、国内産4種の区別点が判りません。
http://homepage3.nifty.com/syrphidae1/diptera_web/htm/Stratiomyidae_plate.htm
ハラキンミズアブ Microchrysa flaviventris と検索すると、あちこちに似たような種類が出てきます。ハンマーさんのどアップ写真は見応えがあってスゴイですねー。雌の色彩は全く違うのも、おどろきです(福光村・昆虫記)。
投稿: ezo-aphid | 2011年5月12日 (木) 09時25分
ezo-aphidさん、こんばんは。
「ミズアブ科図鑑」は私も見ていたのですが、写真だけではMicrochrysaとその隣のCephalochrisaにもよく似ているように思えて、決められずにいました。
ハンマーさんの複眼のアップはいいですね。こんな虫を見ると私もつい顔のアップを撮りたくなりますが、ゆっくり撮らせて貰えることは稀ですね。
投稿: おちゃたてむし | 2011年5月12日 (木) 20時38分
これは失礼、根拠なしにMicrochrysaを選んでしまいました。Cephalochrysaも北米に分布するため、両者の区別にMNDの検索表を使えますね。翅脈で区別するとのことで、32図 Microchrysaに比べ33図では「d室が大きい、cup室の幅が(上の室より)狭い、M1,M2が翅端に届く」ことが相違点となっています。画像ではd室やM脈を読みとれませんが、cup室の幅が広く見えますのでMicrochrysaと推定していいように思います。
ところで、ハラキンミズアブという和名は「腹金水虻」のようですが、学名の「黄・腹」からすると「黄腹金水虻」という方が妥当のような気がします。
投稿: ezo-aphid | 2011年5月12日 (木) 22時30分
ezo-aphidさん、ありがとうございます。
MNDの翅脈図を見て納得しました。1枚目の画像を拡大してみたら、M脈はやはりはっきり見えませんが、d室が小さいことはわかりました。ストロボを使って翅脈がはっきり読み取れる写真を撮るのは難しいですね。
横からの写真が撮れなかったので、腹部が見えないのが残念です。タイトルに属名を入れておきます。
投稿: おちゃたてむし | 2011年5月13日 (金) 06時23分