カシノアカカイガラムシ
いつもの公園の一角にある数本のアラカシで、毎年今頃になると多数の微小な赤い虫が幹を歩き回っているのが見られます。
体長1.5mm前後でぶよぶよした袋みたいな体、眼らしきものも見当たりません。カシノアカカイガラムシだと思います。
幹のところどころにはこんな塊があります。中に多くのカイガラムシや卵らしきものを包み込んでいますが、実際にこれがどういう状態なのかよくわかりません。
一見この綿の塊のようなものの中からカイガラムシが湧いて出て来るようにも見えます。
このカイガラムシとは別に晩秋にアベマキなどの幹で見かける、よく似ていてもっと大型の種があって、以前はそれがカシノアカカイガラムシだと思っていました(こちら)。しかし出現時期や大きさから見てそっちの方は別種であったようで、今回の種が本物のカシノアカカイガラムシであろうと考えています。
(2011年4月25日・明石公園)
| 固定リンク
「半翅目」カテゴリの記事
- ホシヒメヨコバイ(2019.07.28)
- ミズムシ科の一種・幼虫(2019.07.26)
- ヒゲナガサシガメ幼虫(2019.07.25)
- トサカグンバイ(2019.07.22)
- クサギカメムシ1齢幼虫(2019.07.19)
コメント
これが本物でしたか・・・・。 ほぼ球形の中間幼虫(無脚!で口吻あり)で越冬し、成虫は口吻がない、という極限の節約モード。不要の機能は徹底して持たないようですが、さすがに孵化幼虫だけは脚と口吻があり、触角は6環節だそうです。白色綿塊状の卵嚢を作る、とありますので、大きな綿塊は、雌集団の卵嚢がくっついたものではなかろうかと。
投稿: ezo-aphid | 2011年5月 4日 (水) 16時27分
ezo-aphidさん、こんばんは。
これが「本物」かどうか、あまり情報がないので少々心もとないのですが・・・。
それにしてもずいぶん変わった生活を送っているんですね。同じ木で6月頃に更に小さな赤い点のようなのがうろついているのが見られますが、これが孵化幼虫でしょうか。無脚・口吻有りという中間幼虫(初めて聞きました)というのも見たいものです。今後注意してみたいと思います。有難うございました。
投稿: おちゃたてむし | 2011年5月 4日 (水) 19時54分
うーん🧐この前公園で見たものとよく似ているがそうなのか?
投稿: ぽっていと | 2019年2月12日 (火) 11時50分
ぽっていとさん、はじめまして。
他にもよく似た種があるようですが、時期や大きさが近いようなら同じ種かも知れませんね。
投稿: おちゃたてむし | 2019年2月12日 (火) 16時50分