タマゴクロバチ科の一種(Trissolcus nigripedius (Nakagawa))(改題)
アベマキの葉裏に産みつけられた卵の上の、タマゴクロバチ科の一種です。
卵はカメムシ類のものに間違いないと思いますが、種名はわかりません。
寄生卵を産みに来たメスだと思うのですが、産卵行動は見られませんでした。産卵のタイミングを待っているのか、こちらを警戒しているのかもしれません。
体長約1.6mmで、昨年こちらに出したもの(Telenomus属)に近い種ではないかと思いますが、同種ではなさそうです。
(2011年6月4日・明石公園)
* 7月7日・追記と訂正 *
ひげぶとさんより、この種はTelenomus属ではなく、以前こちらに出したものと同属のTrissolcus nigripedius(Nakagawa)であると教えていただきました。詳しくはコメントをご覧下さい。ひげぶとさん、ありがとうございました。
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コメント
写真に写っている種はTelenomus属ではなく、このサイトで何度か紹介されているTrissolcus属で、1900年に記載された nigripedius (Nakagawa)です。原記載では、この種の中胸背にNotauli(2本の溝)がないことからAsolcus属として記載されましたが、その後Asolcus属はTrissolcus属のシノニムとされました。
投稿: ひげぶと | 2011年7月 7日 (木) 12時18分
ひげぶとさん、ご教示ありがとうございます。
あらためて以前のTrissolcus属の画像と比較してみれば、背中の2本の溝がないこと以外は重厚な胸部周りなど、なるほどよく似ていますね。それに比べるとTelenomusはもっと細身で華奢な感じがします。
それにしても、カメムシ卵に寄生するよく似たクロバチだけでも結構種類が多いんですね。早速記事を訂正しておきます。これからもよろしくお願いいたします。
投稿: おちゃたてむし | 2011年7月 7日 (木) 19時48分