ヨツボシテントウ幼虫とアミメアリ
画面中央の奇妙な格好の虫は1年前にも紹介しましたが、ヨツボシテントウの幼虫です。
多くのテントウ類と同じくアブラムシの捕食者で、ヌルデの枝のハゼアブラムシを狙って来たのだろうと思いますが、周囲にはアブラムシの甘露を求めてやってきたアミメアリがうろついています。
アブラムシに混じったヨツボシテントウの幼虫を、アリは攻撃する様子もありません。むしろアブラムシに対すると同じように、触角で触れて甘露を催促しているような行動で、アリにとっては少し大きなアブラムシとしか見えていないのではないかと疑わせます。
こちらはアベマキの葉裏にいた一回り大きな幼虫。体長4.2mmほどあります(最初のは約2.4mm)。ここではアブラムシは1匹もいないのに、何匹かのアミメアリがまとわりついて盛んに触角で触れています。
新開孝さんの「ひむか昆虫記」にはこの幼虫がムラサキシジミの幼虫の背中に乗っかった様子や、周りのアリたちが全く無関心なことなどが紹介されています。やはり何らかの、多分化学的な擬態が発達しているのではないかと、素人は空想してしまいます。
(2011年7月15日・明石公園)
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