ナガマドキノコバエの産卵・他
2週間ほど前に出したキノコバエ科の幼虫は、どうやらナガマドキノコバエのものだったようです。
場所は前回と同じ公園です。エノキに生えたキノコの傘の下で、蛹と羽化してきた成虫を見つけました。
蛹は長さ約5.3mmで、粘球のついた糸で頭を下にして宙に支えられています。
この成虫の写真を見て、以前自宅の玄関先に来ていたナガマドキノコバエと同じであることに気付きました。名前の分からぬまま掲載していたのを、フッカーSさんに教えていただいたものです。
やがて翅を拡げて飛んで行くんでしょうが、べたつく糸が絡み合った中からどうやって脱出するのか、ちょっと不思議です。しばらく見ていた間にはこれ以上の動きはありませんでした。
2、3匹のメスが周囲を飛び回って産卵していましたが、動きが速くてうまく撮れません。すでに夕方の7時であたりは薄暗く、これまで成虫を見ていなかったのは活動時間の遅いせいだったのかも知れません。
ちょうどこれらの写真を撮影した頃に、Mさんという方から前回の幼虫の記事に対してコメントをいただき、ナガマドキノコバエであろうと教えていただきました。Mさんはご自身で幼虫から成虫の羽化まで飼育・観察されていて、その詳細な記録まで送ってくださいました。この場を借りてあらためて感謝いたします。
(2011年7月5日・明石公園)
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コメント
はじめまして。ナガマドキノコバエの試験研究を行っています。野外個体の情報を探している最中にこの記事を拝見しました。詳しい場所を教えていただけますでしょうか?私のアドレスまでメールをいただけたら幸いです。折り返しご連絡差し上げます。
投稿: sueyoshi | 2011年10月19日 (水) 22時08分
sueyoshiさん、ご訪問ありがとうございます。
早速メールにて連絡差し上げます。
投稿: おちゃたてむし | 2011年10月20日 (木) 07時38分