ヒザブトヒメグモ?(改題)
石垣の石の下面からぶら下がった、何かの巣です。
本体は砂粒を綴って作られていて長さ約4.5mm、吊り糸はちょうど1cmほどです。
以前、近所の明石城の石垣にも同様のものが多数あるのを人に教えられて見ていて、たくさんあるのに正体が判らないので、「YAMKENの明石の蛾達」のBBSにお訊ねしていました。作ったのは蛾の幼虫ではないかと考えたからですが、管理人のYAMKENさんからは小型のクモ類の卵嚢ではないかと、更にAclerisさんからツリガネヒメグモの仲間の巣であろうとのコメントをいただきました。
今回は季節柄まだ中身が入っているだろうと思ってそっと壊してみれば、なるほど中から小さなクモが1匹出てきました。
体長2mmくらいで、Aclerisさんのおっしゃるとおりツリガネヒメグモの仲間の幼体のようです。
赤いのは脱皮殻のようですが、子グモはそれにしがみついて離れません。触肢が抜けきっていないようにも見えますが、小さくてよくわかりませんでした。
(2011年6月30日・神戸市中央区 再度谷)
* 9月11日・追記とタイトル変更 *
きどばんさんのご教示に従って「ヒザブトヒメグモ」で検索してみると、私が見たのとそっくりな巣の画像が数多く出てきました。このクモもおそらくその種(幼体?)であろうと思いますが、クモそのものの特徴がもうひとつはっきりしないので、とりあえずタイトルを「ツリガネヒメグモの仲間」から、?印付きの「ヒザブトヒメグモ」に変更しておきます。
参照したサイトの記事では、この砂粒で出来た巣からは放射状に地面(あるいは、おそらく何であれ巣の直下にあるもの)に向かって放射状に糸が張られ、その糸に捕まった生き物を捕えて食べるのだそうです。この次の機会には、その捕獲用の糸を是非確認・撮影してみたいと思います。
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コメント
はじめまして。ヒザブトヒメグモで検索してみてください。
投稿: きどばん | 2011年9月10日 (土) 21時35分
きどばんさん、はじめまして。
ヒザブトヒメグモという名前すら知りませんでしたが、早速検索してみるとよく似た画像がたくさん出てきました。砂粒の巣から細い糸が地面に向かってのびているそうですが、この時は全く気がつきませんでした。次の機会にはよく観察したいと思います。一応?つきで、タイトルに種名を入れておきます。
「クモ蟲画像掲示板」は以前から拝見しています。私の場合はまだその辺にいる普通種すらわからない状態ですが、いずれお世話になりたいと思っています。
ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2011年9月11日 (日) 07時33分