マダラカマドウマ
中学3年生の頃に住んでいた建て替える前の古い家の記憶には、土壁に貼り付いていた巨大なアシダカグモと共に、いつも薄暗い土間の片隅で跳ねていたカマドウマが必ず含まれています。
谷川沿いの薄暗い小道に覆いかぶさるように迫っている花崗岩の下面にいた、大きなマダラカマドウマです。
体長25mmはあるでしょうか、まずその大きさに驚きました。剣のような産卵管があるのでメスです。いかにも強力そうな後脚の太い腿節と長い脛節、それに脛節先端から伸びた闘鶏の蹴爪のような長い棘が印象的です。
背面から。前・中脚には腿節の先端に長い棘があります。どの脚も脛節には数は少ないながら強力な棘がならんでいます。何のための重装備でしょうか。
(2011年8月7日・神戸市北区 森林植物園)
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コメント
こんばんは、
私は、小学生の頃に住んでいた家のお風呂場で、このカマドウマ(ベンジョコオロギ)を良く見たのを覚えています。
その後、久しく見てませんが昨年だったか幼虫を一度だけ撮って、成虫が見られないか期待していたのですが、残念ながら見掛けることはありませんでした。
もしかして、コイツは肉食系のコオロギなのかと思っていたら、キリギリス科だったんですね(^^;。
投稿: そら | 2011年8月16日 (火) 22時19分
そらさん、おはようございます。
最近の日本の家では、こいつの住む場所はあまりなさそうですね。
幼虫は近所の公園などでもたまに見かけていたのですが、成虫を見るのは私も久しぶりでした。
棘だらけの体を見ると肉食性があっても不思議ではない気がしますね。
投稿: おちゃたてむし | 2011年8月17日 (水) 06時27分