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2011年8月15日 (月)

イチモンジカメノコハムシ

ムラサキシキブの葉の上に乗っかっていたイチモンジカメノコハムシです。

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平べったい体の下から触角だけ出しています。

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カメラで覗き込むようにして撮るとかろうじて複眼が写りました。

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同じ木の葉裏にいた幼虫です。自分の糞を束ねた蓑のようなもので背中を覆っています。ちょうど今お尻の先から新しい糞をひねり出しているところのようで、これもそのまま蓑に付け加わるのでしょう。

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撮影していると「蓑」を持ち上げました。腹端近くの一ヶ所だけで体にくっついているようです。あれほどきれいではないですが、ちょっとハゴロモ類の幼虫みたいですね。

(2011年8月7日・神戸市北区 森林植物園)

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鞘翅目」カテゴリの記事

コメント

蛾類でないのに失礼します。
4年ほど前にアカザに居たカメノコハムシ幼虫を見つけ、面白い恰好をしていたので調べてみたことがあります。
この類の幼虫にはお尻に非常に長い棘が1対あります。
大きくなるのに脱皮をしますが、体の部分は脱げるもののこの長い棘の部分は脱ぐことができず脱皮殻はここに残ってしまいます。
糞はこの上に付けられていくようです。
体を隠すために覆いかぶせるようですので蓑という表現はピッタリと思います。
それにしても器用に着けていくものだと感心させられます。

投稿: YAMKEN | 2011年8月15日 (月) 22時51分

YAMKENさん、おはようございます。
どんな虫についてでもコメントは大歓迎です。
お尻の一対の長い棘というのは、3枚目の写真で腹端近くの背中側にちらりと覗いている奴でしょうか。ハゴロモの幼虫が着けているものなどに比べると随分重そうですが、このお荷物がどんなふうに成長していくのか、飼育して観察すれば面白いでしょうね。

投稿: おちゃたてむし | 2011年8月16日 (火) 11時20分

お尻の棘については、夢有眠(青木先生)さんの幼虫図鑑に登録されていますのでどんなものなのかを見てください。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/kamenokohamusi.html
新しい脱皮殻は常に棘の根元になるのでそれに糞を付けて行き、次の脱皮ではまた新しい脱皮殻が棘の根元に・・・・の繰り返しではないかと・・・。
種が異なるため糞の形や付け方が違うと思いますが、肛門がニョキニョキと伸び左右に曲げることができ棘を反対側に振ることができるのなら可能かな?・・・と思います。

投稿: YAMKEN | 2011年8月16日 (火) 19時37分

YMKENさん、
幼虫図鑑の写真、早速拝見しました。
私の写真では脱皮殻や糞に覆われてよく見えませんが、YAMKENさんの撮られたものを見れば腹端の棘は非常に長いものですね。これが「蓑」の芯になるんでしょう。肛門は糞を排出するときだけ伸びてくるんでしょうか。私の記事の3枚目の写真を見れば、かなり自由に動かせそうに見えます。4枚目で「蓑」を持ち上げたのは新しい糞を荷物に加えるためだったのかも知れませんね。もう少しよく見ておけば良かったと思います。

投稿: おちゃたてむし | 2011年8月16日 (火) 20時27分

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