フクラスズメの幼虫
カラムシの葉を食べるフクラスズメの幼虫です。
ここは毎年カラムシの群生する場所で、初夏にはきれいなラミーカミキリが集まっているのがよく見られますが、やがてフクラスズメ幼虫の大軍勢によって無残に食い荒らされてしまいます。
この大きい方はおそらく終齢でしょう。見間違えようのない毒々しい色彩です。
拡大すると鋭い鉤爪がずらりと並んでいます。こんなもので茎にしがみついているんですね。
(2011年9月24日・明石公園)
* 9月28日・追記と写真追加 *
YAMKENさんより、フクラスズメの幼虫には色彩の異なる2型があることを教えていただきました(コメント参照)。これまで全く気付いていなかったのですが、上に出したものとは色の違うものが昨年撮った写真の中からちゃんと出てきました。
最初のものと比べると頭部や胸脚の根元、腹脚の側面など、黒い部分が多いのがわかると思います。
画面上部に写っている若齢幼虫にも同様の色彩の違いが見えます。
(追加2枚:2010年10月2日・明石公園)
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コメント
こんにちは、
ケムシの中には、それなりにカラフルなのもいますが、どうも色の感じが良くない(毒々しい感じ)のは単に気のせいなのだろうか?
ケムシは嫌だと言いながらも、部分的に拡大した写真で全身が見えなければ、なかなか面白い部分もあるものなのですね!
自分のブログでケムシを掲載しておいて、人のブログでケムシをけなしたりしたら怒られてしまいそうですが(^^;。
投稿: そら | 2011年9月27日 (火) 12時33分
そらさん、こんばんは。
好き嫌いはしょうがないですが、確かに部分的に拡大するとちょっと別物のように見えて、嫌悪感がなくなることもありますね。
私の場合毛虫や芋虫に別段抵抗はないのですが、問題は撮影してきてもその多くが(植物の知識のないことも手伝って)名前もわからないということです。
投稿: おちゃたてむし | 2011年9月27日 (火) 20時01分
群れていると一層嫌悪感を感じてしまいますね。
私の場合は、モンクロシャチホコの終齢前のもので単独でいたとしても引けてしまいそうです。
フクラスズメ幼虫には変異があるとのことでしたが、「こんなものが・・」でOKだったので気にしてなかったのですが・・・。
同じ場所で6月にいたものと見比べて「アレッ」と思い、図鑑を調べてみました。
型として2種類あるようですが型の名称が付けられていないようなのであまり認識されていないのかも・・・。
もう一つの型として説明されていたのはこの写真のもので、主として説明されていたものは、
・頭と胸脚、腹脚、尾脚それどれの根元部分が黒い
であり、私のがそうでした。1枚目に写っている小さいもののような感じです。
あの場所は、苦手な蚊が多そうで中々足が向かないのですがもう少し確認をする必要がありそうで次回ぐらいに・・・、遅いかな?。
投稿: YAMKEN | 2011年9月28日 (水) 09時19分
YAMKENさん、
ご指摘ありがとうございます。試しに去年の写真を調べてみると、まさにもう一方の型のものが写っていました。実は、一枚目の写真の2匹で色彩が異なるのは齢による違いだろうと単純に考えていたのですが、この頃からちゃんと二つの型があるんですね。比較のためにその写真を追加しておきます。毎年のようにこの場所で撮影していながら、幼虫の色彩に2型があることに全く気付かなかったとは情けないことです。
「あの場所」に限らず、明石公園の蚊の多いのにはうんざりしますね。私も蚊は苦手ですが、毎回いやいや献血しています。
投稿: おちゃたてむし | 2011年9月28日 (水) 20時07分