アミメアリのけんか
クロガネモチの幹で向かい合った2匹のアミメアリです。
しきりに触角で叩き合って、情報伝達、あるいは栄養交換かと思えば少し様子が違います。よく見れば右のアリが左のアリの大顎をしっかりくわえこんで、お互いに引っ張り合っているようです。
別の巣から来たアリ同士でしょうか。一進一退を繰り返しながらも噛みついた方は断固として相手を放しません。指で突付いても平気です。おそらくどちらかに加勢でも来ない限り、まだまだこの状態が続くのでしょう。
これまでにも、争いの後で肢に噛み付いたままの敵の頭部を引きずりながら歩くアリを見たことがありますが、文字通り死んでも放さぬ執念ですね。
(2011年9月13日・明石公園)
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コメント
おはようございます。
やっぱり、この感じですよね!
しかし、アミメアリはまだ見たことがないのですが、普通にいるアリンコなのでしょうか?
アミメアリのお腹に写っているのは、カメラのレンズとストロボのディヒューザーですか?
私の場合は、ここで良く自分の影が写り込むのでした(^^)。
投稿: そら | 2011年9月17日 (土) 09時03分
こんばんは。
これです。こういうのを撮りたいのです。
ストーリーの有るヤツを・・・。
たぶん、雷がなっても離さないでしょうね。
そらさん、自分も気がついたのです。
レンズとデヒューザーのアリへの映り込み。
すごく面白い絵ですね。
それにしても、いつものことだが、うらやましき解像感・・・。
投稿: jkio | 2011年9月17日 (土) 18時01分
そらさん、こんばんは。
アミメアリはうちの近所では最普通種なんですが、関東ではそうでもないんでしょうか。
つるつるのお腹に映っているのはご推察どおりストロボディフューザです。
私も一度そらさんのように、自分の影が映った虫の写真を撮ってみたいものですが、ストロボ撮影では無理ですね。
jkioさん、こんばんは。
ストーリー、と言って貰うほどのものでもありませんが、アリの執念には驚きます。
ディフューザの形がそのまま映りこむのはどうも不自然で嫌なんですが、ストロボを使う限り仕方がないですね。
どうせ映りこむのなら、もう少し美しい形のディフューザを作っておいた方がいいかも知れません。
投稿: おちゃたてむし | 2011年9月17日 (土) 20時09分
こんばんわ。
そらさんの疑問への回答ですが、アミメアリは関東圏でも最普通種です。決まった場所に巣を作らない流浪の民で、常に長い行列を作って移動してますので、行列を見かけると高確率でアミメアリの列だったりします。葉上でアブラムシの甘露を舐めてたり、アカメガシワの蜜腺に集まってるのもよく見ます。私の場合、小さなアリを見かけると必ず1,2枚撮ってみますが、確認するとアミメアリかトビイロケアリのどちらかっていうことが多いです。
体長2.5ミリなので、たぶん見かけても気付いていないか、他のアリだと思い込んでいるだけなのではないかと思います。
投稿: フッカーS | 2011年9月18日 (日) 18時28分
フッカーSさん、こんばんは。
やっぱりそちらでも多いですか。
こちらでも、小型のアリの行列を見ればたいがいアミメアリですね。
トビイロケアリも多いです。
確かにこの大きさになると、(さらに老眼も進んでくると)虫眼鏡を使うか、とりあえず撮影してからモニタで確認するかしないと確認が難しいですね。
投稿: おちゃたてむし | 2011年9月19日 (月) 20時22分