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頭の先から翅の先まで6.5mmほどの小さな蛾です。
いつものように図鑑であたりをつけて「みんなで作る日本産蛾類図鑑」で確認したのですが、メリハリのない地味な模様なので絵合わせに頼った同定にはあまり自信がありません。古い北隆館の図鑑ではヒメハマキガ科のナシノヒメシンクイですが、現在はハマキガ科ヒメハマキガ亜科のナシヒメシンクイとなっているようです。
蛾がとまっているのはイスノキの実ですが、食餌とは関係なさそうです。
(2011年9月13日・明石公園)
2011年9月22日 (木) 鱗翅目 | 固定リンク
こんにちわ。台風は通り過ぎていきました。 このへんは、そっくりなものが多く、斑紋での区別は難しいようですね。近似種のスモモヒメシンクイ(Grapholita dimorpha Komai, 1979)では、前翅の幅がやや広く、雄の後翅外縁の形が違うそうです。
投稿: ezo-aphid | 2011年9月22日 (木) 11時58分
ezo-aphid さん、こんばんは。 「みんなで・・・」でスモモヒメシンクイの画像も見ていたのですが、ナシヒメの方がポピュラーな感じなので、と言ういい加減な理由でナシヒメにしていました。確かに見れば見るほどよく似ていてわからなくなります。「みんなで・・・」の説明ではスモモは♂の前翅外縁に窪みがあるということですが、掲載写真の雌雄の別が記されていません。私の撮ったのは雌雄どちらなんでしょう。
投稿: おちゃたてむし | 2011年9月22日 (木) 20時01分
「みん・蛾・・・」の表記はタイプミスだと思います。ciniiで「Grapholita Komai」で検索すると、スモモヒメの新種記載報文があり、そこでナシヒメとの違いが134頁中段の表と135頁の図で示されています。そこに、前翅は幅についてのみ、雄の後翅外縁が凹む、という相違点が述べられています(前翅に凹みは見えません)。なお、この報文には雌雄一緒に記載されていることからみて、触角など外観ではあまり違わないのだと思います。
投稿: ezo-aphid | 2011年9月22日 (木) 20時55分
追伸:関西以南では、リンゴが少ないためか、まだ見つかっていないようです。誰かが報告するまでナシヒメでゆきましょう。
投稿: ezo-aphid | 2011年9月22日 (木) 21時06分
ezo-aphidさん、おはようございます。 いつもながら大変詳しくお調べいただいてありがとうございます。 教えていただいた論文の図を見ましたが、外観の主要な相違点が後翅にあるのでは、普通の生態写真では役にたちませんね。前翅の幅と言うのも、撮り方によって違って見えますし・・。 お勧めどおり、とりあえずタイトルはこのままにしておきます。
投稿: おちゃたてむし | 2011年9月23日 (金) 06時32分
スモモ?、ナシ?と迷っているうちにezo-aphidさんが私にはできないほどの情報を集められていたので傍観させていただきました。 難しいですね。 尚、MyHPのナシヒメはハマキガに詳しい方に同定していただいたものなのですが、この方も地域性を考慮されたのではないかと思われます。
投稿: YAMKEN | 2011年9月26日 (月) 08時54分
YAMKENさん、こばんは。 種名を決めるのにはもちろん「明石の蛾たち」を参考にさせていただいたのですが、やはり生態写真だけで判別するのは無理なんでしょう。それにしても、特に小さい奴を探しているわけではないんですが、大きな蛾にはこのところとんとお目にかかれません。
投稿: おちゃたてむし | 2011年9月26日 (月) 20時22分
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こんにちわ。台風は通り過ぎていきました。
このへんは、そっくりなものが多く、斑紋での区別は難しいようですね。近似種のスモモヒメシンクイ(Grapholita dimorpha Komai, 1979)では、前翅の幅がやや広く、雄の後翅外縁の形が違うそうです。
投稿: ezo-aphid | 2011年9月22日 (木) 11時58分
ezo-aphid さん、こんばんは。
「みんなで・・・」でスモモヒメシンクイの画像も見ていたのですが、ナシヒメの方がポピュラーな感じなので、と言ういい加減な理由でナシヒメにしていました。確かに見れば見るほどよく似ていてわからなくなります。「みんなで・・・」の説明ではスモモは♂の前翅外縁に窪みがあるということですが、掲載写真の雌雄の別が記されていません。私の撮ったのは雌雄どちらなんでしょう。
投稿: おちゃたてむし | 2011年9月22日 (木) 20時01分
「みん・蛾・・・」の表記はタイプミスだと思います。ciniiで「Grapholita Komai」で検索すると、スモモヒメの新種記載報文があり、そこでナシヒメとの違いが134頁中段の表と135頁の図で示されています。そこに、前翅は幅についてのみ、雄の後翅外縁が凹む、という相違点が述べられています(前翅に凹みは見えません)。なお、この報文には雌雄一緒に記載されていることからみて、触角など外観ではあまり違わないのだと思います。
投稿: ezo-aphid | 2011年9月22日 (木) 20時55分
追伸:関西以南では、リンゴが少ないためか、まだ見つかっていないようです。誰かが報告するまでナシヒメでゆきましょう。
投稿: ezo-aphid | 2011年9月22日 (木) 21時06分
ezo-aphidさん、おはようございます。
いつもながら大変詳しくお調べいただいてありがとうございます。
教えていただいた論文の図を見ましたが、外観の主要な相違点が後翅にあるのでは、普通の生態写真では役にたちませんね。前翅の幅と言うのも、撮り方によって違って見えますし・・。
お勧めどおり、とりあえずタイトルはこのままにしておきます。
投稿: おちゃたてむし | 2011年9月23日 (金) 06時32分
スモモ?、ナシ?と迷っているうちにezo-aphidさんが私にはできないほどの情報を集められていたので傍観させていただきました。
難しいですね。
尚、MyHPのナシヒメはハマキガに詳しい方に同定していただいたものなのですが、この方も地域性を考慮されたのではないかと思われます。
投稿: YAMKEN | 2011年9月26日 (月) 08時54分
YAMKENさん、こばんは。
種名を決めるのにはもちろん「明石の蛾たち」を参考にさせていただいたのですが、やはり生態写真だけで判別するのは無理なんでしょう。それにしても、特に小さい奴を探しているわけではないんですが、大きな蛾にはこのところとんとお目にかかれません。
投稿: おちゃたてむし | 2011年9月26日 (月) 20時22分