ハモグリガ科の一種?(改題)
アラカシの葉裏で見つけた小型の蛾です。
頭部の毛先から翅端まで約5mmです。「みんなで作る日本産蛾類図鑑」の画像をあたってみると、全体の体型や、非常に長い触角と前翅先端にある黒紋のついた髭のような突起などの特徴が、ナガヒゲガ科のホルトノキナガヒゲガによく似ています。種は異なると思いますが、科は同じではないかと思います。
(2011年11月15日・明石公園)
* 11月19日・追記とタイトル変更 *
上の種ととてもよく似た蛾をHepotaさんが撮られていて、ハモグリガ科の一種ではないかとのご指摘をいただきました。改めて「みんなで作る・・・」の画像を確認すると、確かにこの科の方に似ているようです。ということでタイトルを「ナガヒゲガ科の一種?」から表記のように変更しました。
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コメント
おはようございます。
私も似たようなのを撮っていたのでアップしました。リンゴハモグリガというのが、色は違いますが、雰囲気が良く似ているので、ハモグリガ科かなぁと思っているのですが、どうでしょうねぇ。
投稿: Hepota | 2011年11月19日 (土) 09時49分
Hepotaさん、こんばんは。
ほんとですね。大量の画像の中から「ホルトノキナガヒゲガ」を見つけた時はこいつの仲間に違いないと思ったのですが、リンゴハモグリガの写真を見れば確かにこっちの方が近いようです。翅の先の尻尾のような突起などそっくりです。ご指摘のようにハモグリガ科が本命のようですね。
Hepotaさんの撮られた種は私の撮ったものと非常によく似ていて、同種かも知れないと思いました。若干触角の長さが違うように見えますが、雌雄の差でしょうか。
タイトルを変更しておきます。
投稿: おちゃたてむし | 2011年11月19日 (土) 20時10分
こんにちわ。小蛾類(ミクロレピ)は難しいですねー。どちらの科にも眼帽があるようで、触角の長さも決め手にならないようですね。ciniiで「Lyonetiidae Revisional」と検索するとKuroko(1964)さんの論文が出てきて、62枚目(第1図版)に15種の前翅斑紋が載っています。たしかに翅端の黒点あたりはよく似ていますが、その内側に見られる4-5本の線条が、この種には全く気配すら見られません。ハモグリガ科とすれば、かなりの異端者でしょう。いずれにしろ、1匹つかまえて、翅脈と雄の交尾器を見ないと判らないように思います。
投稿: ezo-aphid | 2011年11月21日 (月) 14時08分
ezo-aphidさん、こんばんは。
小さくて地味な蛾なので名前調べには手間取りそうだとは思っていましたが、こんなに難物だとは予想外でした。Hepotaさんが撮られたものも同じ種のように見えますし、特に少ないものでもないと思うのですが・・・。このサイズの蛾は参照すべき絵や写真も小さ過ぎたり不鮮明だったりして、絵合わせしか出来ない素人には手ごわいですね。
投稿: おちゃたてむし | 2011年11月22日 (火) 20時18分