巻貝の幼生
以前動画も出しましたが、巻貝の幼生たちです。私には種名など全くわかりませんが、泳ぐ姿が美しく好きな被写体の一つです。
殻高の低いタイプです。面盤という器官を拡げ、その周囲に生えた繊毛の動きで泳いでいます。
これはやや大きめですが、殻の形は似ているので同種かも知れません。
これは殻高の高いタイプ。左下で光っているのはカバーガラスの端です。
(2011年11月4日・神戸市垂水区 西舞子海岸で採集)
| 固定リンク
「海のプランクトン」カテゴリの記事
- ビンガタカラムシの一種(Favella sp.)(2019.05.04)
- カイアシ類の一種(2019.05.02)
- カザグルマケイソウ(Actinoptychus sp.)(2019.01.07)
- 渦鞭毛藻の一種(Cochlodinium sp.)(2019.01.04)
- ウズムシの一種?(2019.01.03)
コメント
コンニチワ、いつもめずらしい画像を楽しませてもらっています。
巻貝の赤ちゃんプランクトンは、あんなに小さくてもチャンと殻が出来ているのですね。 動物、植物プランクトン以外に幼生プランクトンがあるのを知りませんでした。 ミジンコ程度の知識なので辞書を引くとプランクトンは「水中に浮遊して生活する生物の群集、その総称」、「浮遊生物」とありました。
動画で見た繊毛で一生懸命に泳いでいる様子をみると「浮遊生物」と呼ぶには可哀相な気もします。 しかし浮遊生物だと、クジラより長いクラゲでもプランクトンになるのでしょう。 プランクトンと聞くと、水中微生物と言う感じが一般的ではないかと思いますが、プランクトンは系統的な動植物の分類名でなく生活形態の名前らしい。 そうするとプランクトンっていったい何?
投稿: 葉悦 | 2011年11月12日 (土) 09時31分
葉悦さん、はじめまして。
確かにプランクトンというのはかなり曖昧な分類ですね。
純粋に生態学的な概念かと言うと、少なくともいくつかのプランクトン図鑑での扱いを見れば必ずしもそうではないようで、例えばアメーバ類など浮遊生物とは言えないにもかかわらず必ず登場しますし、逆に水面下で浮遊しているボウフラが出てきません。原生動物はプランクトンで昆虫(の幼虫)はそうではないと言うことになればこれは系統分類になってしまいますが、図鑑というものの性質上ある程度系統的な括りかたを採用しなければまとまりがつかないのでしょう。歴史的・習慣的な要素も多分に働いていると思います。
しかしそういう曖昧さは残るとしても、生態系を考える上では大変有用な概念なんだろうと思います。
投稿: おちゃたてむし | 2011年11月12日 (土) 22時03分