モンストリラの一種
特異な形をしたカイアシ類(橈脚類)です。この日の採集物には多数含まれていましたが、見るのは数年ぶりで、出現時期が短いのかも知れません。非常に活発に泳ぎます。モンストリラ目(Monstrilloida)の一種だと思います。
モンストリラ類の幼生は無脊椎動物に内部寄生し、プランクトン生活をするのは成体になってからだそうです。また成体は口器も消化系も欠いていて栄養摂取をしないそうで、それでこんな奇妙な形になるんでしょうか。
横向きになった別個体です。後部の長い棘にくっつけているのは卵塊です。
やや小型の別個体です。卵はすでに孵化して卵殻だけ残っているようです。
これは更に小型ですが、同じ仲間だと思います。幼生は寄生生活をするということなのでこれでも成体なのでしょう。とすれば上の3個体とは別種と言うことになります。
(2011年11月4日・神戸市垂水区 西舞子海岸で採集)
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