« キモグリバエの一種 | トップページ | ノミバエ科 Metopininae亜科の一種(改題) »

2011年12月23日 (金)

ナガコバチ科の一種(Neanastaus albitarsis)

つい先日、ご近所のBABAさんのブログにも登場した Neanastaus albitarsis です。美しいコバチで私のお気に入りなのですが、2年前の冬以来お目にかかる機会がありませんでした。

_dsc3594
長大な中脚とけづめが目立ち、また翅をやや持ち上げた静止姿勢もいつも同じです。カクレミノの葉裏にいました。

_dsc3590
この種は昨年の2月にも掲載しています。ほとんど同じような写真で我ながら芸がありませんが、ハチの体色がかなり違って見えます。実はこの時の写真は2008年に撮ったもので、色温度設定が少し違っていたようです。今回の方が実物の色に近いと思います。体長は前回の個体と同じちょうど3mmです。

_dsc35982
前回の記事にはなかった顔面アップを。どこかとぼけた風情で「温州みかん」というBABAさんの喩えがぴったりです。

0701220_20070322
おまけの1枚は数年前の3月に撮ったものです。苔の生えた石の上を歩き回っていました。何度も見ているハチですが、ほとんど葉裏などで越冬中のものばかりで、活動中の姿を見たのはこの時一度きりです。寄主を探していたんでしょうか。

(2011年12月12日・神戸市垂水区 多聞台東公園/最後の1枚のみ・2007年3月22日・明石公園)

 

|

« キモグリバエの一種 | トップページ | ノミバエ科 Metopininae亜科の一種(改題) »

膜翅目」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。う〜ん、惚れ惚れしますね。顔面アップがたまりません(^^美しさもさることながら頻繁に遇えないのも魅力を増大させているような気がします。2枚目のお写真、背中のストロボの反射の出方を見ていますと平らではなく微妙に凹凸があるように見えますが実際どうですか?

投稿: BABA | 2011年12月23日 (金) 23時00分

BABAさん、おはようございます。
前の冬は一匹も見なかったのにこの12月はすでに2度出会っているので、この冬はまだ見られそうな気がします。しかし出来れば冬以外の季節にお目にかかりたいですね。
背中はよく見るとX字型の凹みがあるようです。ごく浅いのでちょうどこの写真のような反射が出ないと分からないですね。

投稿: おちゃたてむし | 2011年12月24日 (土) 07時17分

こんにちは、

コイツの顔(良い顔してますよね!)の写真を眺めながら、会社でお昼ご飯のお弁当を食べていました(^^;。
なかなか美味しそうな「温州みかん」だな、などと思いながら是非ともこのハチに合いたいものだと、今回も感じた次第です。横浜にも生存している種だと嬉しいのですが!

投稿: そら | 2011年12月24日 (土) 12時40分

そらさん、こんばんは。
この顔で食欲増進につながれば幸いですが?
そちらでも見つかる可能性は大いにあると思います。1904年の原記載は熱海産の標本に基づくものだそうですし、(ezo-aphidさんに教えて貰ったのですが)「裏庭観察記」(蜂14)に掲載されている同種と思われるハチは恐らく川崎市で撮られたものでしょう。冬場の楽しみに、探してみてください。

投稿: おちゃたてむし | 2011年12月24日 (土) 20時55分

こんばんは。
一寸古いログに書き込みすいません。
今日、このハチ撮りました。
またまた、何処かで似た様なハチを見た記憶があり、辿り着いたのは再びここのブログでした。
「裏庭観察記」は、同じような所を散策しているので時々チェックしているのですが、このハチの事は気がつきませんでした。(タテジマカミキリ見てみたいなぁ)

川崎市間違いないです。そちらにもいるはず>そらさん

投稿: ジャワカ零 | 2012年1月 8日 (日) 18時26分

ジャワカ零さん、こんばんは。
やはり川崎市にいましたか。小さいハチなのでネットでは画像をあまり見かけませんが、結構広い範囲に分布しているんでしょうね。
あとはこいつがどうやって生計を立てているか、ということですが・・・?。
お知らせありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2012年1月 8日 (日) 20時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ナガコバチ科の一種(Neanastaus albitarsis):

« キモグリバエの一種 | トップページ | ノミバエ科 Metopininae亜科の一種(改題) »